水墨画を単純に感じてみましょう。
今、水墨画が流行ってますね!って、よく言われることがあります。私自身は流行ってる感覚は
あまりないのですが、巷でクールジャパンとか、日本の伝統文化の再発見とか言われてるその中で
の話かなと、思ったりしています。
どちらにしても、水墨画ってのは流行というよりも水墨画が好きか否かということが1番の
要素だと思います。
好き!という気持ちがあれば水墨画は最高に楽しい娯楽、芸術だと言えます!
なぜか? 絵画の中では、とりわけ自由度が高く雰囲気や情緒といった抽象的なものを大事に
するためです。この辺がなんとも言えず魅力的なのです!
自由度が高いといえば、例えば、水墨画でよく墨だけで描いたものが水墨画で、色彩を施した
ものは水墨画でなくて墨彩だとか彩墨だとか言われることがあります。
私たちは墨だけの作品も色彩を施した作品もどちらも水墨画として扱っています。
私の直の師匠、2代、3代前の先生である西浦布容先生、喜井黄羊先生、矢野鉄山先生いずれの先生
も極自然に墨だけの作品、色彩の入った作品の両方を描いています。
墨だけか、色を入れるかはその描く人の好みの問題だと言えるでしょう。
本来、自由に描くのが芸術だと思いますが、言葉、分類、分野とかの問題となるとややこしく
なってくる場合がありますね!?
西浦 光洋