コンクリート瓦について
住宅の屋根に使われる建材には瓦屋根、スレート屋根、金属屋根、陸屋根等があります。昔ながらの瓦屋根も多くありますが、近年は化粧スレート屋根の住宅が特に多く見られます。化粧スレート屋根とは主にセメントと合成繊維を主成分として作られ、厚さが約5ミリの程で非常に軽量な建材です。また、施工も安易なため施工時間やコストも削減できるメリットがあり、多くの住宅でしようされるようになりました。特に地震の多い地域などは、瓦の重みが大きなリスクになるため、瓦屋根のメンテナンスを機に軽量の屋根材に葺き替える方も増えています。今回はこの軽量屋根について解説したいと思います。
軽量屋根とは
軽量屋根にはいくつか種類がありますので以下をご覧ください。
化粧スレート屋根
化粧スレート屋根はカラーベスト、コロニアルとも呼ばれています。上記でも記載した通り主にセメントと合成繊維を混ぜ合わせ、厚さ約5ミリ程の板状に加工した建材です。瓦屋根の半分ほどの重量で施工できるため、住宅の耐震性を高めることができます。
建材自体の耐用年数は25年前後とされていますが、10年を目安に定期的に塗装をすることで建材自体の寿命を延ばすことができます。このように、瓦屋根のメンテナンスよりも容易な建材です。
ガルバリウム屋根
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。化粧スレート屋根よりも更に軽量なため屋根の重量負荷を軽減できます。素材としては金属ですがガルバリウム銅板は錆びに強いので従来の鉄材屋根よりも耐用年数が長くなります。建材の耐用年数は30年程度とされていますが、化粧スレートと同様で定期的な塗装のメンテナンスを行うことで建材の劣化を緩やかにし寿命を延ばすことができます。
トタン屋根
トタン屋根は亜鉛でメッキ加工した薄い鉄板素材です。こちらもガルバリウム屋根同様で軽量な建材であるメリットがあります。また、ガルバリウム屋根よりも安価なので長期間の耐用年数が不要な住宅であれば建材の選択に困りません。デメリットとしては、ガルバリウム屋根に比べると全体的にサビ弱い傾向があり、10年以内に塗装で定期的にお手入れをしないと、腐食で穴があいてしまい雨漏りのリスクが高まります。トタン屋根にはいくつか種類があります。以下をご覧ください。
波板
瓦棒
折半屋根
住宅の耐震性を高める一つの方法として、屋根の軽量化は非常にお勧めできます。
建材のメリット、デメリットなどを考慮して、安全性を高めより良い住環境にすることができるのでメンテナンスの機会がありましたご検討されてみてください。