外壁塗装の耐久年数はどれくらいなのか
雨漏りの原因の一つに、コーキングの劣化があります。コーキングは主にサイディングボードや、ALCパネル同士の繋ぎ目にできる隙間を埋める役割があります。他には窓や扉周りにも使用されています。このようにコーキングは目地の隙間を埋めて防水するための大事な部分です。経年劣化したコーキングはメンテナンスを行う必要がありますが、既存のコーキングを撤去して新しく打ち替える方法と、既存のコーキングの上に打ち増しする方法があります。今回はこのコーキングの打ち増しと、打ち替えの違いについて解説していきます。
コーキングのメンテナンス方法
打ち替え
既存の古くなったコーキングをカッターなどで剥がし、新しいコーキングを充填します。
打ち増し
既存コーキングの表面の汚れや劣化部分の撤去を行い、既存のコーキングの上から新しくコーキングを充填します。
打ち替えと打ち増しの使い分け方
コーキングは基本的に打ち替えることがほとんどですが、建材によっては打ち増しをしたり、打ち増しが推奨されている箇所がいくつかあります。
打ち替えが必要な場合
基本的にはメンテナンスのタイミングで打ち替えをおこないます。既存のコーキングは経年劣化によりヒビ割れが発生していることほとんどです。劣化が進行してくるとコーキング剤が痩せて粉のように崩れてしまう状態になり、その上に新しいコーキングを充填しても剝がれてしまうリスクがあります。既存のコーキングを撤去し新しく打ち替えることで耐久性が高まり、長期間防水機能を保つことができます。
打ち増しが必要な場合
打ち増しが適しているのは窓やドアなどのサッシ周りと、入隅、入角です。こちらは壁材下の防水シートをカッターなどで傷をつけるリスクがあります。建物の構造上無理に撤去しようとすると建材を傷つけるリスクのある箇所は打ち増しをする方が適しています。
また、ALCパネルの目地も基本的には打ち増しとなります。ALCを使用した建物は新築時にコーキングの上に塗装を施しており、既存のコーキングの撤去は非常に手間がかかります。また、ALCは厚みがあり目地の溝も深いため打ち増しでもコーキングを十分打ち増すことが可能だからです。ただし、一度目のメンテナンスは打ち増しで対応できても二度目のメンテナンスの際には打ち替えが推奨されいます。
見積り内容をよく確認しましょう
上記の通りコーキングのメンテナンス方法に違いがあり、施工費も打ち替えの方が高くなります。見積りの内容をよく見てどのような工事をするのか業者に確認しましょう。