外壁の汚れは放置して大丈夫なのか
外壁塗装を行う前の下処理として、高圧洗浄が非常に重要な役割を果たしています。今回はその役割や、高圧洗浄をしなかった場合のデメリットについて解説します。
高圧洗浄とは
高圧洗浄とは、水を高い圧力で噴射することで、表面に付着した汚れや旧塗料、コケやカビなどを効果的に取り除く為に行います。
塗装は、美観を保つだけでなく、家の壁を外部の環境から保護する役割も果たしています。そのため、新しい塗料がしっかりと密着し、長持ちすることが非常に重要です。
高圧洗浄によって、既存の汚れや不純物をきれいに取り除くことで、塗料が均一に広がり、しっかりと密着する土壌を整えることができます。
高圧洗浄の役割
汚れや旧塗料の除去
長い間に蓄積した汚れや劣化した旧塗料、コケやカビなどを効果的に除去することができます。このような不純物は新しい塗料の密着を妨げるため、しっかりと洗浄して除去することが重要です。
表面の均一化
均一な表面を得ることで、新しい塗料が均等に広がりやすくなる。
塗料の密着性向上
汚れや油分、旧塗料の残渣などが表面にあると、新しい塗料の密着性が低下します。高圧洗浄をすることで塗料の持ちが良くなり、塗装後の経年変化も少なくなる。
高圧洗浄をしないと起こるトラブル
密着不良
塗料が上手く密着せず、早期に塗料が剥がれるリスクが増加。
塗装の寿命の短縮
既存の汚れや劣化した旧塗料の上から塗装すると、その上の新しい塗料の持ちが悪くなり、早く劣化する可能性が高まり、再塗装の頻度が上がる。
見た目の劣化
不均一な表面や、下から透けてくる旧塗料や汚れによって、完成後の塗装が綺麗に見えない場合があります。
長期的なコスト増
密着不良や塗装の劣化により、再塗装の頻度が上がり、長期的にはコストが増加するリスクがある。
高圧洗浄に必要な水圧とは
一般家庭用で使用する高圧洗浄機の水圧は、6Mpa〜10Mpa程度になりますが、外壁塗装前の洗浄で必要とされる水圧は最低でも15Mpa以上が適切とされています。しかし、あまりにも高い水圧で洗浄すると、外壁の材料や塗膜を傷つける恐れがあるため、専門家と相談しながら適切な水圧を選定することが重要です。
外壁塗装は家の美観や保護のために非常に重要です。その成功のためには、適切な下処理が不可欠であり、高圧洗浄はその中でも特に大切なステップの一つです。しっかりとした下処理を行うことで、塗装の寿命を延ばし、長期的にも経済的で美しい家を保つことができます。塗装工事をされる際は、高圧洗浄がしっかり行われているかも確認してみましょう。