遮熱・断熱塗料「キルコ」について。

林照剛

林照剛

テーマ:外壁の種類

キルコ塗料は今後、ガイナ塗料と並ぶ遮熱断熱材になると言われており、今最も勢いのある塗料の一つです。
夏冬どちらに季節でも快適に過ごせるようにしてくれる塗料になります。耐久性はフッ素と同じぐらい性能が強く、また省エネ性が高く、様々は機能が詰まった大注目の塗料になります。今回はそのキルコをご紹介していきます。

高い遮熱性・断熱性を実現可能

キルコを塗装するだけで夏の暑さを遮断し室内が涼しくなります。逆に冬は冷気を遮断し保温性が上がり温かくなります。なので快適な部屋で1年通して効果を実感できます。簡単に例えるならキルコを外壁に塗装したら家全体が魔法瓶効果を得られたという状態になります。今までは夏場、エアコンを常に稼働しないといけません。また冬場も同様に部屋を暖めると思います。
しかしこのキルコ塗料は高密度で含まれているアクリル中空ビーズが熱の伝わりを大幅に抑制します。これにより、室内温度をより安定的に保つことができます。

塗るだけで省エネ効果で光熱費を削減

先ほど説明した通り、断熱遮熱効果が抜群なキルコはエアコンを使う頻度が減るため光熱費の削減に繋がります。施工価格はアクリルやウレタン、シリコンより多少高くなりますがトータルコストで考えた場合キルコで塗装した方が安くなります。

200%の伸縮性でひび割れ防止

何度も言いますが遮熱・断熱材というのが一番の特徴です。しかしキルコはそれだけではありません。キルコは200%以上の伸びに耐えます。実は遮熱断熱材の中ではキルコだけになります。200%の伸びと言ってもわからないかと思うので、下記の写真をご覧ください。


上の写真は実際の塗料を紙切れ上にしたものです。それの両端を持って引っ張ってみました。すると



このように塗料が伸びます。弾力性を持ち、衝撃・振動に強く地震が起きてもある程度のクラックは保ちます。また防水性能が有してます。

その他のキルコの強み

  • 防水性 

キルコは高い伸縮性と厚み、強い密着力で、水を侵入させる隙間を作らせず、ひび割れしても水の侵入を防ぎます。それだけではなく、湿気は通りますので、外壁の劣化を防ぎます。

  • 音を通しにくい

お布団を頭からかぶると音が聞こえにくくなった経験はありませんか?キルコを外壁や屋根に塗ることで、そんな効果も得られます。暑さ寒さを軽減するように音も通しにくくなります。

  • ホルムアルデヒドは0.03%以下

シックハウス症候群などの健康被害の1つとされている環境汚染化学物質ホルムアルデヒドについても、材料から放散されるホルムアルデヒド濃度は、国が定める基準値を大幅に下回っています。

  • 防カビ効果

オプションにはなりますが、2000種以上の菌に対応している、最高スペックの防カビ・防藻・抗菌性で人と建物の健康を長く守ります。

似た塗料ガイナと違う所

キルコはよくガイナさんと比べられる事が多いんですが、ガイナさんと違う点が、伸縮率200%と塗料自体が伸びますので、外壁に多少のヒビが入ってもカバーしてくれます。
あとは「仕上がりの感じ」ですが、ガイナさんの特徴は「マット」な艶消しの仕上がりになります。
その為、手垢などの汚れがつきやすいというイメージがあるみたいなのですが、同じセラミックビーズが配合されているキルコもマットな仕上がりになりますが、汚れなどは付きにくいです。

まとめ

キルコは塗装業者にとっても塗りやすい塗料で、特に難しい技術が必要ない所が、施工業者による技術のムラも少ないと思います。
どの塗料でも言える事ですが、全ての塗料に「メリット」と「デメリット」があります。
もちろん「メリット」を多く伝える事は仕方のない事ではありますが、私がお伝えした様なデメリットを正直にお伝えし、その上でキルコートを選択される事をおすすめします。

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Mybestpro Members

林照剛
専門家

林照剛(1級建築施工管理技士)

株式会社ラディエント

遮熱・断熱塗装のほか、ひび割れなどに強い特殊塗装によるリフォームで省エネ(節電)を実現し、快適空間を創造します。特殊塗装に慣れた職人の丁寧な作業は、お客様から高い評価を得ています

林照剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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