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舘慶仁プロのご紹介

大切な財産である「長屋」を蘇らせるリフォーム術(3/3)

床の施工事例ビフォー・アフター

「長屋リフォーム」の極みで望み通りの住宅へ

 築古の長屋をリフォームするにあたって、構造面の問題も状況に応じて補強する事。腐った柱や土台などの入れ替えなどによる補強に加え、ベタ基礎を施し、既存の布基礎としっかりアンカーで繋ぐ事により耐震性が保たれます。

 間口の狭い長屋の場合は、通し間取りが特徴ですが、現代の暮らしに合わせたキッチンやLDKの確保もリフォームにあたっては重要課題です。1間半間口住宅において1216サイズ浴室の設置や階段の配置の工夫によっては、幅広い空間作りが可能になります。気になる隣宅の生活音も遮音シートを貼り、プラスターボードで壁下地を起こす方法で、ある程度の音が遮断されるといいます。

 また、外観も今の時代にあったスタイリッシュな物へと変化させ、きれいにリフォームされた家を見て感動されるお客さまも多く、依頼主の喜ばれる姿を見る事が、舘さんのやり甲斐に繋がっています。

 隣同士の「長屋」を1軒にしてほしいという依頼には、広いスペースも確保できるという点から既存の柱を撤去し広いLDKの実現など、大幅に間取りを変更する事も可能です。ただ、このような柱を抜く事により他の構造体にかかる荷重分散を図る為、適切な骨梁の設置が必須です。

 「梁を補強するにあたり、その荷重がちゃんと下部構造に伝わるようになっているを適切に判断することが大切です」と語る舘さん。トータル的に、お客さまのニーズに合わせた上で、安全面にも配慮し、より良い方法でリフォームを行っています。その確かな施工技術はチームワーク抜群の「チームリフォームワーク」。情熱あふれる職人たちに支えられています。

 「古い空き家でも財産には変わりはありません。その大切な資産を有効活用する事は、資産を所有する者の義務であり権利です。その資産を再生し活用する事が、社会への貢献にも繋がっていくと思います」と語ってくれました。

(取材年月:2020年8月)

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