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塗装で家を守りましょう

塗装で家を守る専門家

金山泰男

金山泰男(かなやま・やすお)さん
現地調査をして最適の塗装を提案します

#chapter1

屋根、外壁は大丈夫ですか?

 大事な財産である家を守る。このために、風呂や台所の水回りを意識して見る人は多いけれど、屋根や外壁に注意を払う人は少ないものです。大阪府東大阪市で塗装業「ペイント一番」を営む金山泰男さんは「屋根や外壁は太陽の紫外線、雨、風が当たる一番過酷な所で、放置すると雨漏りの原因になります。外の水回りと考えて大事にしてほしいですね」と呼びかけます。
 金山さんによると、紫外線の影響は非常に強く、建材の防水機能を破壊します。最近屋根の建材によく使われているカラーベスト、モニエル瓦、外壁のモルタル、ALC、窯業サイディングボードを接合するコーキング部分の防水機能が紫外線で劣化すると水がしみこみます。特に、窯業サイディングボードは吸水性が高く、変形して反った状態になると元に戻らないそうです。
 金山さんは「今の家は軒先が短く、昔に比べて外壁が紫外線や雨に当りやすくなっています。建材は永久ではありません。劣化する前に塗装などのメンテナンスが必要です」と話します。金山さんに屋根、外壁のチェックのポイントを教えてもらいました。見た目がいくらきれいでも、注意して見ると屋根にカビやコケがあったり、指で触り、粉がつくチョーキング現象が起きたりしたら金山さんにご相談ください。傷み具合を金山さんがしっかり調べてくれます。

#chapter2

プロの力を知ってください

 きれいな塗りができたら塗装のプロと言えるのでしょうか?
 「違います。建材の状態をしっかり把握できること。建材に直接塗る下塗り作業を完璧にこなし、建材に合った塗料を選ぶことができなくてはなりません」と金山さんは力を込めます。
 長持ちさせるためには、素地の調整をきっちりし、時には下塗りだけで2~3回繰り返し塗装したり、特殊なローラーを使って、通常の約2倍の塗料を塗布したりすることもあり、その判断をするために建材の状態を知ることが大変重要だからです。
 お客さんの中にはインターネットで調べて、上塗り塗料を指定する人もいるそうですが、 「建材に合っていないと逆効果になる」と指摘します。
 例えば、お客さんの希望で耐久性の高いフッ素樹脂の塗料をサイディングボードの外壁に塗ったとします。フッ素樹脂塗料は非常に硬い塗膜でボードを覆いますが、同時にボードのつなぎ目のコーキング部分も覆います。
 しかし、コーキングには弾力性があり、様々な要因で膨張したり、ゆがんだりするため、そのコーキングの上に非常に硬いフッ素樹脂塗料を塗装すると塗料がコーキングに追随しないので塗膜が割れ、雨水が入り込む原因になるのです。
 外出先で、自然に屋根や外壁に目を向ける金山さんは、そんな状態になった家を見るたびに悲しくなるそうです。
 「家の傷みは立地条件、築年数、建材など条件によって異なります。塗装作業も一つとして同じ作業はないのです。それを現地調査して、作業内容、使用塗料を提案してお客さんに納得してもらう。これが私たちの方法です」。金山さんたちの作業の進め方は、ホームページの動画で確認できます。

遮熱、断熱塗料で省エネも推進します

#chapter3

塗装、リフォームでエコで健康な生活を提案する

「経済性」「健康」を家に求める人が増えています。東日本大震災以降、電力の消費量削減が叫ばれ、特にエアコンをいかに使わずに暮らすかは大きな問題です。
 金山さんは塗装による省エネ生活を提案しています。
「多くの塗料メーカーが『遮熱』『断熱』塗料の開発に取り組んでおり、中には太陽熱の95%をはね返すすぐれものも出ています。最近、請け負う仕事の2割以上は省エネを求められています」
 その効果について、金山さんにはこんな体験があります。
 真夏に屋根の塗装をした時のことです。塗装前、屋根は、靴を履いていても足の裏がやけどしそうになるほどで、屋根裏に入るだけで汗が噴き出しました。それが、塗料を塗ると、はだしで屋根の上を歩けるようになり、屋根裏に入ったお客さんから「これほど涼しいとは思わなかった』と驚かれたそうです。
 園児のお昼寝タイムは冷房をしていた保育園も、塗装後は不要になったといいます。
 このほかにも、家に入る熱の70%を占める窓を遮熱するガラスコーティング、室内の湿度を調節する塗り壁など塗装でできる省エネはさまざまです。
 「いずれも、一般の塗装より作業は高価なものになりますが、遮熱、断熱塗料は屋根だけ。窓のガラスコーティングは日当たりの強い南側、西側だけにするなど金額的に折り合いがつきやすい組み合わせを提案させていただきます」と金山さん。金山さんの元には大阪府内だけでなく遠く離れた京都府、奈良、和歌山、兵庫の3県内から相談が相次いでいるそうです。

(取材年月:2013年2月)

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専門家プロフィール

金山泰男

塗装で家を守る専門家

金山泰男プロ

塗装業

株式会社ペイント一番

建材の傷み具合を見てお客様に説明し、下塗りの回数、使用する塗料を提案する

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