外壁サイディング、目地補修の必要性は目視でわかる
外壁の多少の穴や傷であればホームセンターでパテを購入しDIY(Do It Yourself)で補修できないわけではありません。注意しなければならないのは、劣化具合を見定める判断力や技術力が求められることです。
いくら良質のパテを購入しても、やはりプロの目や技にはかないません。
また、家を囲む足場を組めますか? DIYの補修に毎日、どれだけ時間が割ける
でしょうか? 自分で失敗してからプロに依頼するとなると、最初から頼むより、大掛かりになり、費用も高くなる場合もありえます。DIYで行う前に、ぜひこのコラムをお読みいただき、ご検討ください。
外壁の細いひび割れの補修はDIYで可能?
外壁のリフォームは、どれだけのことを行うかによって差はありますが、業者に依頼すると費用がかかります。
できるだけ予算を抑えたいとお考えの方は、たくさんおられるでしょう。
では、今回は「外壁、サイディングの補修DIYでできるのか?」というテーマで、その答えを解説していきたいと思います。
外壁やサイディングは、紫外線、風雨にさらされ、年数とともに表面が劣化することが否めません。劣化すると、ひび割れ、色あせ、汚れ、ボードの反りなどが起こり、劣化部分から雨水が侵入し、建物自体にダメージが広がってしまいます。
クラック(髪の毛のような細いひび割れ)は、特に寒い地域では、微細なひびに水分が吸収されると、氷となり体積が増えて爆裂するケースもあるので、早急の補修をおすすめします。
クラックを自分で補修する方法は、塗装する前の処理として、ひびをウレタンまたは変成シリコンのコーキング材で埋めておく方法があります。
しかし、コーキング材をたくさん塗りその部分が上塗りした後に目立つようになってしまうので気をつけましょう。
コーキング材は、「ノンブリードタイプ」と表示されたものを使えば上塗りの際の変色を抑えることができます。
ただし、何らかの事情で工事ができない際のあくまで応急処置としての対応です。一時的な対処をしてしまったことで劣化が進行することがあるので、基本的には、業者への相談をおすすめいたします。
DIYでの補修に毎日、どれだけ時間が割けるか?
サイディングの多少の穴や傷であれば市販のパテを使って補修するという手段もあります。ホームセンターでパテを購入しDIYで補修できないこともありません。
しかし、注意しなければならないのは、材料の質の問題よりも、劣化具合を見定める判断力や技術力が求められることです。
いくら良質のパテを購入しても、やはりプロの目や技にはかないません。
また、サイディングの補修となれば、家全体が補修対象となり、足場が必要です。DIYで足場を組むのは難しいので、壁全体を作業することもできません。
また、DIYの補修に毎日、どれだけ時間が割けるでしょうか?
予想以上に時間がかかるので、フルタイムで仕事をしている人は、時間的にも難しいかもしれません。
DIYが好きな人は、パテや色々な材料を揃えて、サイディングの補修のプランを立てるだけでもわくわくするのかもしれません。
ホームセンターで購入するひとときが最も楽しい時間ではないでしょうか。
その後、自分の技術が伴わない事に気づき、落胆する人も少なくありません。
ここからが大変になります。前述しましたが、「一時的な対処をしてしまったことで劣化が進行することがある」ということです。
うまくいかず途中からプロに依頼すると、結果的に費用が高くつく
自分で失敗してからプロに依頼するとなると、最初から頼むより大掛かりになり、費用も高くついてしまうのです。
なぜなら、使ったパテが合わず、あるいはうまく補修できていないため、取り除くといった新たな作業が発生します。この手間は、もちろん費用に上乗せされるわけです。
週末の休みを費やして、コツコツと行った補修が失敗に終わるのは、とても悲しいですよね。
弊社へご相談される方の中には、数カ月費やした後、ついにギブアップされた方もおられました。
屋外での長時間の作業は想像以上に体力を使う
外壁やサイディングの補修は、日々の工程表を作り、完成日も設定し、毎日行わないとしっかりした仕上がりは見込めません。
また、外壁補修をDIYで行うとき、忘れてはいけないのが屋外作業であることです。屋外での長時間の作業は、想像以上に体力を使うことも覚えておいていただければと思います。
外壁補修は広範囲なので、かなりの作業量となり、慣れていないと非常にキツい業務と言えます。
技術力も必要で、なかなかできるものではありません。
だからこそ専門のプロと呼ばれる人たちがいるのです。
結論から言うと、外壁補修をDIYで安易に行うのは、おすすめできません。
それより信頼できる専門の業者をみつけることが近道でしょう。