外壁のひび割れの原因は不適切な塗装と経年による劣化
DIY( Do It Yourself=自分で作業すること)で行う補修方法に付いて、クラックの大きさごとに手順と用具をご紹介します。
塗装のポイントやDIYの注意点をヒントにトライしてみてください。
ただし、軽微なクラックはDIYで安価に補修できますが、見えない部分に致命的な傷みが隠れている場合もあるので、基本的には、専門家に相談されることをおすすめします。
DIYの前に、まずは外壁のひび割れの大きさをチェック
大切なマイホーム…メンテナンスは、大切ですよね。
しかし、費用がかかるのが玉に傷。外壁のひび割れなら、自分で補修したい…という場合、DIYにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
ホームセンターなどで塗料、刷毛、周囲を汚さないようにカバーしておく養生用のマスキングテープなどを準備しましょう。
自身で外壁のひび割れを補修する際、まずは、ひび割れの状態をよく調べることから始めてください。
外壁のクラックの大きさに合わせた補修を
今回は、外壁がモルタルである場合のひび割れの大きさごとに、補修手順と用具をご紹介しましょう。
ひび割れの大きさが1mm以下の場合から解説します。
補修剤は、防水剤を使用します。
住宅用浸透性防水剤でスプレータイプが補修しやすいでしょう。
1mm以下の細いひび割れの場合は、防水剤をスプレーする方法でOKです。
防水剤がモルタル内部に浸透し防水層を作ることで、ひび割れをふせぎます。
ひび割れとその周囲が濡れるぐらい拭きつけ、完全に乾くのを待って塗装しましょう。
ひび割れの範囲が広い場合は、防水剤の液体タイプを使って刷毛で塗ることをおすすめします。
塗装に水性外壁用弾性塗料を使う場合は、防水剤は使用せずに、直接弾性塗料
をお使いください。
外壁のひび割れが1mm以上の場合のDIY
ひび割れが1mm以上の場合は、アクリル系充填剤を使用します。ひび割れの中をドライバーの先などでかき出すように、きれいにしてから充填しましょう。
充填剤をひび割れに塗ったらヘラなどで伸ばし、乾燥させ、1日たってから塗装します。
また、変成シリコン系充填剤を使用する場合の塗装は、充填後3~4時間たってから3日以内に行います。
シリコン系は耐候性に優れているのが特徴です。
他にも樹脂セメント系充填水止め剤も使用できます。
これは湿っていても充填できますが、塗装は2日たってから行いましょう。
外壁の大きなひび割れ、はがれの補修はセメント防水材を
では、大きなひび割れ、ハガレの場合についてご説明します。
家庭用セメント(モルタル)を使用してください。セメント防水剤を混入すると、いっそう防水効果が高まります。
塗装は、セメントが完全に乾いた数日後に行ってください。
塗装についてですが、窓枠などに塗料が付かないように新聞紙やマスキングテープでカバーしましょう。
床や地面など足元のマスキングも行ってください。
壁があまりにも汚れた感じがする際は、まず下塗りシーラーを塗ります。
戸袋の四隅など、ローラーバケでは塗りにくい部分は、スジカイバケやミニバケを使って塗りましょう。
ひび割れ補修とDIYの注意点
塗装のポイントは、ローラーバケに塗料を含ませたら何度か回転させることです。そうすることで塗料が均一になじみ、ばらつきがなくなります。
なじませたらローラーを壁面に「V」の字を描くように塗りましょう。
広い面積なので、3㎡くらいを単体として考え、区切りながら塗っていくと塗りやすいでしょう。
ローラーをゆっくりと押さえながら転がしてくださいね。
いかがでしょうか?ご自分でできそうですか?
DIYの注意点として、屋外の塗装作業なので晴れた日で、なるべく湿度が低い季節に行いましょう。
また、補修を行う前に、ブラシなどで壁面の汚れを落として、乾燥させてから取りかかってください。
高い場所に塗る時には、転落事故のないように十分安全に気をつけて作業しましょう。
軽微なクラックはDIYで安価に補修できますが、見えない部分に致命的な傷みが隠れている場合もあるので、基本的には、専門家に相談することをおすすめします。