「投資に時間はいらない——そう断言できる理由」

先日、とても印象的な相談を受けました。
「FXスクールの講師をしていますが、
自分はまだ安定して勝てていないのに、
教える立場にいることが苦しいんです。」
──そんな、正直な気持ちを打ち明けてくださいました。
プライバシーの関係でスクール名は言えませんが、
実はこのような相談は昔から本当に多いのです。
10年ほど前のこと。
あるトレーダー仲間が「もっとレベルを上げたい」と
相談してきたので、私はこう伝えました。
「投資スクールの講師をやると、
自分のレベルが一気に高まるよ」
その言葉を受け、投資に真摯に取り組む彼は
早速、東京のFXスクールで講師として活動を始めました。
ところが、そこで知ったのは驚くべき事実。
なんと──校長は一度もFXをやったことがなかったのです。
彼は焦りながらも、生徒のためにと校長にFXを教え、
次第に自分が中心となってレッスンを回すようになり……
気づけば、まるで詐欺の片棒を担ぐような立場に。
今では笑い話ですが、当時は本当に大変だったと思います。
そして、今でも似たような話は絶えません。
“勝っていないのに、勝つふりをして教える”──
そんなスクールは、実は少なくないのです。
もちろん、本人たちに悪気があるわけではありません。
「早く結果を出したい」「期待に応えたい」という気持ちから、
つい自分を大きく見せてしまうこともある。
けれど、心の奥では常に「罪悪感」が残る。
その重さがメンタルを蝕み、
どれだけ努力しても結果が出にくくなってしまいます。
今回、私はその方のメンタルブロックを一緒に解消しました。
深く刻まれていた「はがゆさ」や「罪悪感」が少しほどけ、
表情が明るくなっていくのを見て、ホッとしました。
この出来事を通じて、改めて感じます。
「人に成功を教える前に、自分の心を整えること。
メンタルの安定こそ、すべての成功の土台。」
収入や実績よりも先に、
「心の穏やかさ」を取り戻すことが何より大切です。
トレードも、ビジネスも、人生も。
安定した心があるからこそ、続けられる。
この話が、あなたのトレード人生にとって
小さなヒントになればうれしいです。



