孤独と向き合う、私らしい最期|「おひとり様」の終活と死生観

山田泰平

山田泰平

テーマ:葬儀の知識

「人生100年時代」と言われる現代。

長寿を喜ぶ一方で、高齢期を一人で過ごす「おひとり様」が増えています。

内閣府の調査によると、65歳以上の高齢者のいる世帯のうち、単独世帯(一人暮らし)は、令和2年には約743万世帯にのぼり、今後も増加が見込まれています。

(参考)内閣府「令和4年版高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/index.html

「おひとり様」の生き方は、自由で気ままな反面、老いや病、そして「死」と、どのように向き合えば良いのか不安を感じる方も少なくないでしょう。

特に「孤独死」は、他人事ではない身近な問題として、心に重くのしかかるかもしれません。

今回は、「おひとり様」の終活と死生観について、大阪市の葬儀社である大阪セレモニーが、皆様と一緒に考えてみたいと思います。


「孤独死」は本当に不幸なのか?

「孤独死」と聞くと、寂しい、悲惨、不幸、といったネガティブなイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

誰にも看取られずに亡くなることは、寂しいことかもしれません。

ただ見方を変えれば、「自分のペースで静かに人生の幕を閉じることができる」とも言えます。

大切なのは、「どのように生きるか」であり、「どのように死ぬか」は、その結果に過ぎないのではないでしょうか。

”おひとり様”だからこそ、「私らしい最期」についてじっくりと考える時間を持つことができます。

誰にも遠慮することなく、自分の価値観、人生観、死生観に基づいて、最期を迎える準備をすることができます。

「終活」という言葉が一般的になりましたが、「終活」は、単に身辺整理や葬儀の準備をするだけではありません。

「どのように生きたいか?」を改めて見つめ直し、自分らしい最期を迎えるための、大切なプロセスです。


「おひとり様」の終活、何から始める?

弊社にはお葬式に関する様々な相談が寄せられますが、最近増えてきたのが「終活」に関するものです。

終活とは、人生の終わりに向けた準備のこと。

終活には特に決まった順番や作法のようなものはありませんが、以下の3つのステップで進めていくのがおすすめです。

①エンディングノートの作成

エンディングノートとは、自分の情報や、希望、想いなどを書き記しておくノートです。

病気になった時のこと、介護が必要になった時のこと、葬儀のこと、財産のこと、大切な人へのメッセージなど、自由に書き記すことができます。

エンディングノートは、もしもの時に、ご家族や関係者を助けるだけでなく、自分自身の人生を振り返り、残りの人生をより良く生きるための指針にもなります。


②身辺整理

身の回りの物を整理し、不用品を処分することで、心もスッキリします。

また、残された人に迷惑をかけないためにも、大切なことです。

特に、貴重品や重要書類(通帳、印鑑、保険証券、年金手帳など)は、分かりやすい場所にまとめて保管しておきましょう。


③葬儀の準備

葬儀の形式や、費用、場所などを、事前に決めておくことで、もしもの時に慌てずに済みます。

葬儀社に事前相談をすることで、具体的なプランや費用について、詳しく知ることができ
ます。


”おひとり様葬”という選択肢

近年注目されているのが、”おひとり様葬”という葬儀の形。

これは主に身寄りのない方や、孤独死された方を対象とした葬儀プランですが、必ずしも身寄りのない方だけのものではありません。

「おひとり様」が、自分の意思で自分のための葬儀を準備する、という意味合いも含まれています。

また故人様が生活保護受給者であっても、葬祭扶助の範囲で葬儀を執り行うことができます。

大阪セレモニーの「おひとり様葬」は、ご遺体のお迎えから、安置、火葬、ご遺骨のお渡しまで一貫してサポートさせて頂き、ご希望に応じて僧侶による読経も手配いたします。


「死」は終わりではない

「死」は、誰にとっても避けられないものです。

しかし、「死」は終わりではありません。

故人様の思い出は、残された人々の心の中に生き続けます。

そして、故人様が残してくれたもの、教えてくれたことは、私たちの人生を豊かにしてくれます。

「おひとり様」の人生は、決して孤独ではありません。

これまでに出会った人々、経験したこと、感じたことすべてが、故人様の人生を彩るかけがえのない宝物です。

「私らしい最期」を迎えるために、今を大切に生きること。

それが「おひとり様」の終活の最も大切なことではないでしょうか。

大阪セレモニーは、大阪市の皆様の「終活」のお手伝いをさせて頂きます。

「おひとり様葬」に関するご相談はもちろん、エンディングノートの書き方、身辺整理のコツ、葬儀の事前相談など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

【大阪市】孤独死の葬儀はどうなる?費用は?知っておきたい基礎

生活保護受給者の葬儀|葬祭扶助をわかりやすく解説

株式会社大阪セレモニー

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山田泰平
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当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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