【大学入試小論文対策】わかりやすい文章を書くために知っておくといいよ!~「話し言葉」編
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
「異文化理解」テーマは、今後も出題され続けるのでしょうか…?
テーマとしての「異文化理解」は今後も継続される可能性が非常に高いです。
ただし、「異文化=外国人」という図式ではなくなってきており、
「私たちの隣にある“異文化”とどう向き合うか」
=「異なる背景・信条・経験をもつ“他者”とどう共に生きるか」
というように、
「共生社会」
「インクルーシブな社会構築」
…へと問いの重心が移ってきています。
実際に出題された「異文化理解」関連の小論文過去問について…!
◆課題文型小論文:
「異なる文化や価値観を持つ人々とどのように協働していくべきかについて、
自身の経験や意見を交えて論じなさい。」
○背景:多国籍な学生が集う大学の特色に合わせ、「多様な視点を尊重できるか」が問われた。
○ポイント:協働の姿勢、文化相対主義、対話力、ステレオタイプへの自覚など。
◆課題文型小論文(要約・論述):
異文化接触において、相互理解がなぜ困難であるのかを説明し、それでもなお「異文化理解」が重要である理由を自分の視点から論じなさい。
○背景:国際社会で起こる摩擦の背景を、単なる知識でなく論理的思考と倫理的視点で書かせる試み。
○キーワード:文化的バイアス、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)、共感、共生社会。
◆課題文型小論文
「多文化共生社会において、私たちはどのように『違い』と向き合うべきか。あなたの意見とその理由を述べなさい。」
○背景:地域社会でも多文化共生が重要視されるようになっている現実をふまえた出題。
○評価観点:自分の価値観だけに依らず、他者の視点からも物事を考える姿勢。
◆課題文型小論文
:「異文化間での摩擦や誤解は避けられないが、それを乗り越えるために必要な力とは何か。あなたの体験や見聞を踏まえて論じなさい。」
○特徴:実体験と社会的な視点の両立を評価する「共感力・想像力」に注目。
頻出の「異文化理解」テーマの角度とは…?
切り口 具体的な設問例
多文化共生 外国人労働者や移民との共生に必要な態度とは?
文化的相対主義 「常識の違い」は悪か?文化の多様性をどう考えるか?
国際協力・開発 海外支援やボランティアにおける誤解やずれの原因とは?
異文化×教育 異文化理解を促す教育にはどんな工夫が必要か?
「異文化理解」テーマ/600字設定小論文事例
異文化を理解するにあたって大切だと思うことは、「当たり前を疑う姿勢」である。自分の価値観や常識を一度脇に置き、相手の文化がなぜそのような形をとっているのかを知ろうとする姿勢が、異文化理解の出発点になると考える。
たとえば、アメリカでは選挙活動の一環としてホームパーティが開かれ、候補者が市民と直接交流することがある。これは一見、政治と私生活が近すぎるように見えるが、個人の意見を重視し、自分の考えを自ら発信する文化が背景にある。日本のように「空気を読む」文化とは異なる価値観だが、アメリカ社会においては市民の政治参加の一形態として根づいている。
私は以前、留学生として来日した友人と夏祭りに行ったことがある。その際、友人は「なぜ皆が同じ浴衣を着て踊っているのか」と不思議そうにしていた。私は「一体感を大切にする日本文化では、皆で同じことをすることで安心感が生まれる」と説明したところ、彼は納得し、盆踊りに参加してくれた。異文化を理解するとは、こうした対話の積み重ねだと実感した。
異文化には、それぞれの歴史や社会背景がある。まずは「違い」に目を向け、その理由を考えること。それが、異文化の奥にある価値観や人々の思いに触れる手がかりとなる。理解とは、相手の立場に立とうとする想像力と、歩み寄ろうとする意志の中に育まれるのだと思う。
……ご参考になさって、あなたも一度「異文化理解」テーマに取り組んでみましょう。
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