なにからはじめればわからないあなたへ ~総合型・推薦型入試を考え始めた高校3年生へ~
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
目次
自分自身の進路について相談できる人はいるのか?
高校3年生になると、進路のことが本格的に現実になってきます。
志望校、学部、将来の職業、さらには学費や就職率まで。
たくさんの情報に囲まれて
「どうしたらいいのか分からない…」
と感じている人もいるかもしれません。
不安や迷いを感じるのは、当然のことです。
そんなとき、誰かに相談できるかどうかは、進路を考える上でとても大切なことです。
では、そうした悩みを相談できる「大人」は、
今の高校生にどのくらいいるのでしょうか。
「相談できる人」って、誰なのでしょうか?
もし、今いないとしたら、どうやって見つければいいのでしょうか?
誰に相談しているのか?
文部科学省「高等学校におけるキャリア教育・職業教育の推進状況調査」(2022年)によると、高校生が進路について相談している相手は次のようになっています。
保護者:72.8%
担任や進路指導の先生:65.2%
友人:41.7%
塾や予備校の講師:24.3%
相談している相手がいない:13.5%
この数字は、多くの生徒が家庭内や学校内で誰かしらに相談していることを示していますが、
一方で「相談相手がいない」生徒も約7人に1人という割合で存在します。
「話せる大人」がなぜ必要なのか
「相談するって、なんとなく恥ずかしい」
「人に頼るのは甘えだと思う」
……そう思っている人もいるかもしれません。
けれども、
相談するということは「人に答えを出してもらうこと」ではなく、
「自分の気持ちや考えを言葉にして、整理していくこと」
ではないでしょうか。
悩んでいるときって、
自分ひとりでは堂々巡りになってしまったり、
焦ったり、
不安が大きくなってしまうことがあります。
そんなときに、信頼できる大人に話すだけで、
少し気持ちが落ち着いたり、
自分の中の本音に気づけたりすることもあるのではないでしょうか。
話すうちに、少しずつ、整理されてくる、というご経験も、お有りではないですか?
相談が「自己決定力」を育てる…!
教育心理学においては、
対話を通じて、自分自身の意思決定の質を高めると言われているそうです。
特に思春期においては、内面のもやもやを言葉にすることで、
自分の価値観や願いに気づきやすくなります。
そのため相談相手の存在は、
単なる「情報源」ではなく、
生徒さんが自己を省察し、進路を「自己の意志で選び取る力」を育むため
の土台だといえますよね。
話せる大人はどう探す?
では、「自分にとって話せる大人」って、どうやって見つけたらいいのでしょうか?
担任や進路指導の先生だけでなく、たとえばこんな人たちも候補になります。
部活の顧問の先生
図書室の司書の先生
養護教諭(保健室の先生)
卒業生の先輩
塾の先生や習い事の指導者
地域のキャリアイベントの講師やゲストスピーカー
「この人なら話を聞いてくれそう」「いつも気にかけてくれているな」と、
あなた自身がふと感じる人がいたら、
まずはちょっとした雑談から始めてみてください。
悩みの全体を話す必要はありません。
まずは「進路を考えるって、不安なんですよね、実は…。」っていう感じで。
「あなたの話を聞かせて」と耳を傾けてくれる人が、
あなたに合うのかもしれません。
外の世界にも目を向けてみませんか?
最近では、学校や家庭の外にも相談できる場が増えています。
それは、
カフェテリアスタイルだったり、
講演会スタイルだったり、
はたまた、LINE等を使ってのオンライン相談だったり。
*この3月10日月曜の吉日に私、角野が立ち上げました、まちのライブラリーである、 「かたりすとサロン@まちライブラリー」も、そのような場を目指しております。 またこの詳細については、順次、挙げて参りますね。
「かたりすとサロン@まちライブラリー」
〈まだまだ蔵書は増えてまいります。2025年3月現在の画像です。〉
こうした外部の大人とつながる経験は、
「世の中にはいろんな生き方があるんだ」と気づくきっかけにもなりますよね。
まずはとにかく、「誰か」と話すという選択肢を…!
持っていただきたいと思います。
特に、進路に悩む、高校3年生の皆さんには。
進路を考えることは、将来をデザインすること。
そう、キャリアデザイン、です。
あなたの、あなただけの、ライフキャリアデザインを。
だからこそ、正解がひとつではないのです。
迷ったり、悩んだりするのは当然のことといえます。
ただ、ひとりで抱えこまなくてもいい。
あなたの話を、ちゃんと聞いてくれる大人は、きっといます。
「話してみようかな」と思えたとき、それはすでに一歩前に進んでいる証拠。
自分の人生を、自分の言葉で歩んでいくために、
どうぞ、その踏み出す〝一歩目〟を大切にして欲しいです。
そして私も、
キャリアコンサルタントとして、
受験生を多く見守ってきた小論文講師として、
あなたをお待ちしています。
参考資料・引用元
文部科学省(2022)「高等学校におけるキャリア教育・職業教育の推進状況調査」
内閣府(2022)「令和4年度 子供・若者白書」
あなたの未来を共に創る
~Office Catalyst (オフィスカタリスト)です~
心を込めて。 ( ..)φhiromi KADONO
⇒⇒⇒X(旧Twitter)で書くことへの日々の気づきを絶賛(^◇^)発信中!
フォロワーさん大歓迎!
https://twitter.com/hiromi_kadono