【小論文過去問から読み解こう】大学入試・看護学部小論文出題事例①~「時間への意識の変革」~
オフィスカタリスト@大阪の角野裕美(カドノヒロミ)です。
今回のテーマは、「小論文の過去問」について、です。
医学部では、まず必ずと言っていいほど、小論文は必須科目となっています。
これは、国公立でも私立でもどの医学部でも同じこと。
もちろん、国公立ならセンター試験はいうに及ばず、2次試験や推薦入試でも必須です。
私立も同じですね。
では、なぜ、小論文を書かせるのでしょうか?
…
…
…。それは、「学力試験だけでは、はかることのできない、受験生の人となり」を知るためなのです。
「文は人なり」という言葉も聞かれたことが、あるかもしれませんね。
そう、文章を書くことで → 「人となり = ものの考え方や知識のあるなし」がわかる。
なにより、「文章力がどの程度あるのか」も、わかってきますよね。
その上、「論理的に、筋道立てて、自分自身の意見を伝えられるのか」までわかってしまいますので、
やはり、入試科目に求められるのは、当然だともいえます。
ではでは、他学部よりもなぜ、医学部では、小論文を書かせるのか?というところに、まず意識のいく受験生の方は、今までの指導経験の中からいうと、やはり「合格率きわめて高し」といえます。
それは、「医学部が受験生に求めていることを、知っているから。」です。
もう少し説明すると、要するに、その医学部が求める人物像を知ったうえで、書いていく必要があることを、知り、対策をとることが出来るから、でしょう。
その「医学部が求める人物像」とは…?
実際に、ほとんどの医学部のホームページの最初に、挙げられていますよ。
「アドミッションポリシー」という言葉で挙げられていることが、多く、はっきりと「こんな人を求めます」と述べられています。
たとえば、三重大学医学部の場合…。
・人間性に優れた人。
・ 困難に立ち向かう力強さを備えた人。
・人類の健康と福祉の向上のため,地域および国際社会に貢献する人。
……とあります。
これだけを読むと、「医学部に行くということは、近い将来、医者になるということ。だから、当然求められる人物像ではないか」と思われるかもしれませんね。
しかしながら、正直なところ、ここまで明確に言葉にして、意識している医学部志望生は、少ないと思います。
そう、医学部は、職業と直結している学部なのです。大学での学びの姿勢はもとより、そこから先の医師としての在り方まで、考えておかなくてはなりません。
しかしながらそうあることで、「大学在学中になすべきこと」も自ずとみつかってくるのではないか、と思っています。
そのため、医学部志望の受験生の方をご指導する第一歩は、実は、過去問にいきなりあたるというのではなく、このような「大学が求める人物像」から、捉えていくのです。
勘のいいかたは、ピンとこられたかもしれませんが、この「人物像」というのは、過去問として、また面接の質問として問われてくるものでもあります。
「あなたの考える、理想の医師像は?」
「最近の医師の在り方について、何か意見はないですか?」
などというもの。
確かに、ある意味難しいものですが、医師を目指す以上、早めに捉えたうえで、そこから逆算した現時点での「学びの在り様」をつかむ意味でも、大切なことです。
過去問としての「医師の在り方」を、医学部志望の生徒さんは、「アドミッションポリシー」を読み、考えてみるには、いい時期だと思います。
そして、一般入試のみならずこれらをとらえておくことは、「AO入試や推薦入試」で必要な提出書類の「志望理由書/自己推薦書」にも、反映することが出来ますよ。
早めの対策が肝心です!
英語や数学、理科等の科目の勉強で、限られてくる勉学時間ですから、よりポイントを押さえた小論文対策、提出書類対策を、一緒にはじめていきましょう!
心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO
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