ネット集客術の専門家
田頭正宏
Mybestpro Interview
ネット集客術の専門家
田頭正宏
#chapter1
何かを知ろうとする時のインターネット検索が日常的になり、スマートフォンが飛ぶように売れる時代です。ネット社会は加速し続けています。その一方で、氾濫する情報の中からどれが正しいのか、自分が求めている情報に近いのはどれかを知ることが難しくなっています。これを「送り手」側からすれば、いかにして多くの人に見てもらえるようにするか、見てもらった後にビジネスにつなげるかの工夫が必要となります。
寝屋川市に<ネット集客術>のプロがいます。田頭正宏さん。SEO(検索エンジン最適化)の技術を身につけ、それまでは口コミなどでやってきた事業主、商店主らの「インターネットを効率的に運用して集客を図りたい」との要望に応えてきましたが、今春から「まさゆめ企画」をたちあげ、WEBコンサルティング事業を展開しています。
田頭さんは歯切れのいい口調でこう説明します。「IT技術の進化やネットビジネスは信じられないスピードで進んでいます。しかし、事業やご商売をされている方々は40歳~60歳代が中心。この流れについていけず、最大の武器となるITを生かし切れていないのが現状です。これをサポートするのがWEBコンサルタントの役目です」
来年で50歳になる田頭さん。「私もかつてパソコンは苦手でした」と苦笑しながら、自身の体験を話してくれました。
#chapter2
田頭さんに転機が訪れたのは7年前。大阪市内に住む母親が脳内出血で倒れ、やがて、その心労からか父親も視力が急速に低下する病気を発症しました。ホテルの接客係やホテル従業員の人材育成を担当していた田頭さんは、仕事を終わると実家へ行き、両親の世話をする毎日。田頭さんは「自宅で両親の世話をしながらできる仕事はないか」と転職を考え、選んだのがIT関連、しかもWEBデザイナーでした。
しかし、入学した専門学校は10歳代、20歳代が大半。「若い学生たちはどんどん習熟するのに、42歳の私はついていくだけでも精いっぱい。悔しいやら、情けないやら……。でも、修了に必要な実技制作が自信となりました」と当時を振り返りました。
田頭さんがテーマに思いついたのは、カメラ修理業を営む妻の実家。フィルムカメラの修理にかけては一流の腕を持ちながら、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及の影響で、経営が苦しかった義父を助けようと、ITの活用を提案。田頭さんは検索エンジンの上位に来るホームページ作りに取り組みました。「ヨシミカメラサービス」という屋号を頭文字から取った「YCS大阪」に改め、基本方針や作業風景、実績などをわかりやすく説明し、修理の受け付けも行うページが完成しました。
#chapter3
「一眼レフカメラへの愛着は、義父もお客さんも同じ。大切な物を長く使ってほしい、と願う義父の気持ちを正確に分かりやすく伝え、『愛用のカメラをちゃんと直してくれるところはないか』と探しているユーザーとをつなぐページにしました」と田頭さん。一番うれしかったことは、学校での高い評価ではなく、ホームページを通じて修理の依頼件数が10倍以上に激増し、廃業寸前の店が復活を果たしたことでした。
「義父のもとには『苦労してためたお金で買った愛用のカメラがよみがえり、感謝しています』『いつまでも続けて下さい』などの言葉が寄せられたそうです」と、田頭さんは今もうれしそうでした。ちなみに、「カメラ修理 大阪」で検索すれば、今もYCS大阪が最上位にあがります。
この経験を生かして以後、田頭さんはネットを使って集客を図りたい個人事業主や商店主らをサポート。そのどれもが検索サーチの上位にあがるなど効果がみられるそうです。
母親はその後亡くなり、父親も2012年に他界しましたが、田頭さんは「転職してもこうしていられるのは親のおかげ」と恩を忘れません。YCS大阪のホームページからも義父の仕事に対する敬意がにじみ出ています。
ネットショップには、売る人と買う人との間に、ほとんどコミュニケーションがありませんが、田頭さんの手がけたホームページは「人のぬくもり」を感じさせます。どんな要望も真摯(しんし)に受け止めて形にしようと努める田頭さんのビジネススタイルそのものです。
(取材年月:2012年11月)
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Profile
ネット集客術の専門家
田頭正宏プロ
Webコンサルタント
株式会社まさゆめ企画
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