創業から企業再生まで、企業の成長・存続を左右する資金調達を成功に導く（2/3）

「つぶれない会社を増やしたい」の思いを原点に、企業再生にも注力

　田中さんは、約10年、大手金融機関で勤務。東京で上場企業を担当し、融資実行に向けた稟議書作成で実務を重ねてきました。その後、上場物流会社に転職し、経営企画部で財務やIR(投資家向け情報)、事業売却などに従事。在職中に、会社が業績不振に陥ったことが、独立への転機になったとか。

　「借入金200億円の返済めどがたたなくなり、10行以上の銀行とリスケジュールを交渉し、融資の返済ストップの合意を取り付けました。大手では専門部署などがあり苦境にも対応できますが、社長一人で何もかも抱えている中小企業では、会社が傾いたと気付いた時にはどうにもできないのではないかと思い至りました」

　田中さんは、つぶれない会社を増やしていきたいとの志を立て、2014年に「ファイナンスアイ」を設立。厳しい状況下であることにも配慮し、成功報酬型を採用しています。

　企業再生にも力を入れ、テレビ番組を手掛ける会社では通販番組の制作に事業転換を図ったり、医療法人の介護事業を株式会社化して譲渡したり、経営難から業績を回復させた例は数多くあります。

　深刻な資金難に陥る前に、早めに相談してほしいと力を込めます。
　「ある日突然お金がなくなるわけではなく、その前に『売り上げが足りない』『経費がかかりすぎている』などの予兆があるはずです。赤字の状態で、資金を集めるのは困難を極めます。金策に奔走して疲弊する前に、当方にお声掛けください。専門知識や経験に基づいて選択肢を提示いたします」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】起業やM＆Aなど事業の成長ステージを、財務から支える

次のページへ