北海道・洞爺湖の収益化済み一棟民泊M&Aを元銀行マンが鑑定|年間利益700万円でも慎重に見るべき理由

田中琢郎

田中琢郎

テーマ:民泊投資

北海道・洞爺湖の収益化済み一棟民泊M&Aを元銀行マンが鑑定|年間利益700万円でも慎重に見るべき理由
北海道・洞爺湖エリアの収益化済み一棟民泊M&A案件を、元銀行マン・民泊M&Aの専門家が鑑定。年間予定利益700万円、営業利益率70%、投資回収6.0年の高収益案件でも慎重な判断が必要な理由を、融資評価・修繕リスク・運営体制・出口戦略の視点から解説します。


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北海道・洞爺湖の収益化済み一棟民泊M&Aを元銀行マンが鑑定|年間利益700万円でも総合評価Cの理由
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民泊投資に興味を持つ方が増えています。
特に最近は、ゼロから民泊を開業するだけではなく、すでに売上やレビューが積み上がっている「収益化済み民泊」を買う、いわゆる民泊M&Aに注目する投資家も増えてきました。

民泊M&Aの魅力は、すでに運営実績がある民泊を引き継げる点です。

ゼロから物件を探し、許認可を取り、内装を整え、家具家電をそろえ、Airbnbなどに掲載し、レビューを積み上げていくには、時間も労力も資金も必要です。

一方で、収益化済み民泊M&Aであれば、過去の売上、利益、レビュー、運営体制などを確認したうえで投資判断ができます。

しかし、ここで注意しなければならないことがあります。

それは、「収益が出ている民泊=必ず買ってよい民泊」ではないということです。

今回、元銀行マンであり、民泊M&A・融資・デューデリジェンスの専門家であるファイナンスアイ代表・田中琢郎が鑑定するのは、北海道・洞爺湖エリアにある収益化済み一棟民泊M&A案件です。

本案件は、譲渡価格4,000万円、諸費用を含めた投資合計4,226.6万円、年間予定利益700万円、営業利益率70%、投資回収期間6.0年という内容です。

さらに、賃貸物件を借りて運営する転貸型民泊ではなく、土地・建物を含む不動産所有型の一棟民泊である点が大きな特徴です。

数字だけを見ると、非常に魅力的に見える案件です。

しかし、田中の評価は、収益性「B」に対して、総合評価は「C」。

なぜ、年間利益700万円、営業利益率70%という高収益案件でありながら、総合評価は慎重なのでしょうか。

本記事では、この北海道・洞爺湖エリアの一棟民泊M&A案件を題材に、民泊投資で失敗しないための判断基準を解説します。

民泊投資は「ゼロから開業」だけでなく「収益化済み民泊を買う」時代へ


民泊投資というと、多くの方はまず「自分で物件を探して開業する」ことをイメージするかもしれません。

もちろん、ゼロから民泊を立ち上げて成功する方法もあります。

しかし、実際に民泊をゼロから開業するには、多くのハードルがあります。

物件選定、オーナー承諾、用途地域の確認、旅館業法や住宅宿泊事業法への対応、消防設備、内装工事、家具家電、写真撮影、OTA掲載、価格設定、清掃体制、ゲスト対応、レビュー獲得。

これらを一つひとつ乗り越えなければ、民泊事業は始まりません。

しかも、開業できたとしても、すぐに安定収益が出るとは限りません。

民泊はレビューが非常に重要なビジネスです。開業直後はレビューが少ないため、宿泊単価を下げなければ予約が入りにくいケースもあります。

その結果、開業初期に想定よりも収益が伸びず、資金繰りに苦しむこともあります。

そこで注目されているのが、すでに売上やレビューがある民泊を引き継ぐ収益化済み民泊M&Aです。

収益化済み民泊M&Aであれば、過去の売上実績、利益、レビュー、稼働率、宿泊単価、運営体制などを確認しながら投資判断できます。

もちろん、収益化済みだから絶対に安全というわけではありません。

しかし、ゼロから開業するよりも、判断材料が多い状態で投資を検討できる点は大きなメリットです。

民泊投資で失敗したくない方ほど、開業だけでなく「買う」という選択肢も知っておくべきです。

今回の鑑定対象は北海道・洞爺湖エリアの不動産付き一棟民泊


今回の鑑定対象は、北海道・洞爺湖エリアにある収益化済み一棟民泊M&A案件です。

洞爺湖は、北海道を代表する観光リゾート地の一つです。自然、温泉、リゾート滞在、アウトドア、インバウンド需要など、民泊投資との相性が高い要素を持っています。

今回の案件は、マンションの一室を利用する小規模な民泊ではありません。

一棟を丸ごと貸し出すタイプの民泊です。

一棟貸し民泊は、ホテルや旅館とは異なり、家族や友人グループがプライベート空間として利用しやすい点が強みです。

キッチン付きの長期滞在、複数人での宿泊、非日常感のあるリゾート滞在、北海道らしい体験価値などを提供しやすく、宿泊単価を高めやすい可能性があります。

また、本案件は土地・建物を含む不動産所有型です。

つまり、単に民泊の営業権だけを買うのではなく、収益を生む民泊事業と不動産資産を同時に取得する案件と見ることができます。

ここが、賃貸型の転貸民泊との大きな違いです。

賃貸型民泊は初期投資を抑えやすい一方で、物件そのものは自分のものではありません。家主都合、契約更新、賃料上昇、退去リスクなど、自分ではコントロールできない要素もあります。

一方で、不動産所有型民泊は、初期投資は大きくなりますが、土地・建物という資産が残ります。

短期回収だけではなく、長期的な資産形成を考える投資家にとっては、検討する価値のあるタイプの民泊M&Aです。

年間予定利益700万円・営業利益率70%は大きな魅力


今回の案件で最も目を引くのは、年間予定利益700万円、営業利益率70%という数字です。

民泊投資において重要なのは、売上ではなく利益です。

売上が大きくても、家賃、清掃費、光熱費、OTA手数料、リネン費、消耗品費、管理費、修繕費などを差し引くと、手元に残る利益が少ないケースもあります。

その点、本案件の営業利益率70%という数字は、非常に高い水準です。

なぜ、これほど高い利益率が実現しているのでしょうか。

理由の一つは、不動産所有型であり、賃貸型民泊のような毎月の家賃負担がないことです。

賃貸型民泊では、売上が落ちても家賃は発生します。固定費が重いため、稼働率が下がると利益が一気に圧迫されます。

一方、不動産所有型の民泊では、家賃負担がありません。融資を活用していれば返済は発生しますが、賃貸型と比べると、事業構造としては利益が残りやすいといえます。

年間700万円の利益が安定して続くのであれば、法人の新規事業としても、個人投資家の収益資産としても、十分に検討価値があります。

ただし、ここで大切なのは、現在の利益が買収後も再現できるかどうかです。

現在のオーナーが自分で清掃している、自分でゲスト対応している、自分で価格調整している、自分で修繕対応している場合、買い手が引き継いだ後に同じ利益率を維持できるとは限りません。

買収後に清掃を外注し、運営代行会社を利用し、現地管理スタッフを確保することになれば、当然コストは増えます。

民泊M&Aでは、現在の利益だけでなく、買収後の再現利益を見る必要があります。

なぜ高収益なのに総合評価は慎重なのか


今回の案件は、収益性評価はBです。

しかし、総合評価はCです。

年間利益700万円、営業利益率70%という数字だけを見れば、もっと高く評価してもよさそうに見えるかもしれません。

しかし、元銀行マンの視点で民泊M&Aを見る場合、表面上の利益だけでは判断できません。

特に今回のような不動産付き一棟民泊では、確認すべきポイントが多くあります。

建物の修繕リスク


一棟民泊では、建物全体の維持管理責任があります。

屋根、外壁、給排水設備、給湯器、空調、内装、水回り、駐車場など、確認すべき箇所は多岐にわたります。

特に北海道のような寒冷地では、積雪、凍結、凍害、冬場の設備トラブルなども想定しておく必要があります。

購入前に建物の状態を十分に確認しなければ、買収後に大きな修繕費が発生する可能性があります。

現地オペレーションの確保


リゾート地の民泊運営で重要なのは、現地オペレーションです。

清掃、リネン交換、ゲスト対応、緊急対応、設備トラブル、除雪、ゴミ処理など、現地で動ける体制がなければ、民泊運営は安定しません。

都市部であれば清掃会社や運営代行会社を見つけやすいかもしれません。

しかし、地方リゾート地では、信頼できる清掃スタッフや運営パートナーを確保する難易度が高くなるケースがあります。

現在の高い利益率が、現オーナーの個人的な努力によって支えられている場合、買収後に利益が下がる可能性があります。

出口戦略の難しさ


4,000万円を超える不動産付き民泊案件は、将来売却するときの買い手も限られます。

少額の転貸型民泊であれば、個人投資家でも検討しやすいかもしれません。

しかし、高額な不動産付き民泊の場合、買い手には自己資金、融資力、運営力、リスク許容度が求められます。

つまり、購入時点で出口戦略まで考えておく必要があります。

将来、民泊事業として売るのか。
不動産として売るのか。
法人の資産として長期保有するのか。
別用途に転用するのか。

ここまで考えたうえで判断すべき案件です。

投資回収6.0年をどう考えるべきか


本案件は、投資合計4,226.6万円に対して、年間予定利益700万円です。

そのため、投資回収期間は6.0年とされています。

民泊M&Aの中には、賃貸型の転貸民泊で、2年から3年程度の投資回収を狙える案件もあります。

それらと比べると、6.0年という回収期間は長く感じるかもしれません。

しかし、この案件は不動産付きです。

土地・建物を取得するため、投資額が大きくなります。そのため、年間利益が高くても、投資回収期間は長く見えます。

これは、案件が悪いから回収期間が長いというより、不動産という資産を買っているから回収期間が長く見えると考えるべきです。

賃貸型民泊は、短期回収を狙いやすい一方で、手元に不動産は残りません。

不動産所有型民泊は、回収期間は長くなりやすい一方で、土地・建物という実物資産が残ります。

つまり、本案件は短期回収型の民泊投資ではなく、長期資産形成型の民泊M&Aと見るべきです。

短期で資金を回収したい投資家には向かない可能性があります。

一方で、10年、20年単位で資産を持ち、民泊事業からキャッシュフローを得ながら、不動産価値も含めてリターンを考えたい投資家には検討余地があります。

民泊M&Aで買い手が必ず確認すべきポイント


民泊M&Aで失敗しないためには、購入前の確認が非常に重要です。

特に今回のような不動産付き一棟民泊では、以下の項目を必ず確認すべきです。

売上と利益の根拠


売主が提示する数字だけで判断してはいけません。

OTAの管理画面、予約履歴、入金履歴、経費明細、清掃費、光熱費、管理費、修繕費などを確認する必要があります。

また、実績利益なのか、想定利益なのかも分けて確認すべきです。

レビューの状態


Airbnbなどのレビューは、民泊事業における重要な資産です。

レビュー数、星評価、直近のコメント、低評価の内容、清掃や設備に関する指摘がないかを確認しましょう。

過去に高評価だったとしても、直近でレビューが悪化している場合は注意が必要です。

許認可と法令対応


民泊運営には、住宅宿泊事業法、旅館業法、消防法、建築基準法、用途地域などの確認が必要です。

許認可があるから大丈夫、という単純な話ではありません。

買収後も同じ形で運営できるのか。
名義変更や承継に問題はないか。
消防設備に不備はないか。
近隣トラブルはないか。

ここまで確認する必要があります。

清掃・運営体制


民泊運営では、清掃品質がレビューに直結します。

誰が清掃しているのか。
誰がゲスト対応しているのか。
価格調整は誰が行っているのか。
トラブル時は誰が現地対応するのか。
運営代行会社との契約は引き継げるのか。

この点が曖昧なまま購入すると、買収後に運営が回らなくなる可能性があります。

建物状態と修繕リスク


不動産付き民泊では、建物調査が欠かせません。

屋根、外壁、基礎、給排水、電気設備、空調、給湯器、水回り、内装、家具家電などを確認します。

北海道の物件では、雪、凍結、寒冷地特有の設備トラブルにも注意が必要です。

出口戦略


購入時点で、将来の売却可能性まで考えておくことが重要です。

民泊事業として売るのか。
不動産として売るのか。
別用途に転用するのか。
長期保有するのか。

出口戦略を考えずに購入すると、資金が固定されるリスクがあります。

民泊をやめたいオーナーにとってもM&Aは有効な出口戦略


民泊M&Aは、買い手だけの話ではありません。

すでに民泊を運営しているオーナーにとっても、M&Aは有効な出口戦略になります。

たとえば、次のような方は、民泊売却を検討する価値があります。

・民泊運営に疲れてきた
・本業が忙しくなった
・清掃やゲスト対応が負担になっている
・利益は出ているが、そろそろ現金化したい
・閉鎖するのはもったいない
・次の投資や事業に資金を移したい
・相続や法人整理の関係で事業を手放したい

民泊を閉鎖してしまえば、これまで積み上げてきたレビュー、運営実績、収益履歴、清掃体制、写真素材、OTA運用ノウハウなどは失われてしまいます。

しかし、M&Aとして売却できれば、それらを価値として買い手に引き継げる可能性があります。

賃貸物件で運営している転貸民泊でも、条件次第では民泊M&Aの対象になる可能性があります。

民泊をやめる前に、まずは売却という選択肢を検討してみてください。

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民泊投資で失敗しないためには、元銀行マンの融資評価目線が重要


民泊M&Aは、通常の不動産投資とも、通常のM&Aとも異なります。

不動産評価、宿泊事業の収益性、許認可、レビュー、清掃体制、ゲスト対応、建物修繕、融資、出口戦略など、複数の要素が絡み合います。

そのため、表面上の年間利益や利回りだけで判断するのは危険です。

特に買い手は、次のような視点を持つ必要があります。

・本当に継続して稼げる民泊なのか
・融資を受けられる可能性はあるのか
・買収後も利益を維持できるのか
・建物修繕リスクはどの程度か
・現地運営体制を引き継げるのか
・将来売却できるのか

ファイナンスアイでは、元銀行マンであり、民泊M&A・融資・デューデリジェンスの専門家である田中が、収益化済み民泊の買収・売却を専門的な視点でサポートしています。

また、YouTubeでも収益化済み民泊M&A案件の鑑定を行っています。

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田中琢郎の専門家コメント


民泊M&Aを検討する際、多くの方は「利回り」や「年間利益」に目が行きます。

もちろん、数字を見ることは大切です。

しかし、民泊M&Aでは、数字だけを見て判断すると危険です。

今回の北海道洞爺湖エリアの一棟民泊案件は、年間予定利益700万円、営業利益率70%という非常に魅力的な数字を持っています。

さらに、不動産付きの案件であるため、長期的な資産形成という意味でも大きな可能性があります。

一方で、不動産を所有するということは、建物の修繕、雪国特有のメンテナンス、現地オペレーション、売却時の流動性といった責任も引き受けるということです。

だからこそ、私はこの案件を単純に「高収益だから買い」とは判断しません。

民泊M&Aで大切なのは、収益性、融資可能性、運営体制、修繕リスク、出口戦略を総合的に見て、投資として成立するかを判断することです。

買い手にとっては、買ってよい民泊と買ってはいけない民泊を見極める力が必要です。

売り手にとっては、これまで積み上げてきた民泊事業の価値を正しく評価し、閉鎖ではなく売却という選択肢を検討することが大切です。

民泊投資で失敗したくない方、民泊を売却したい方は、まずは専門家に相談してください。

まとめ|民泊は「開業する」だけでなく「買う・売る・引き継ぐ」時代へ


今回の北海道洞爺湖エリアの収益化済み一棟民泊M&A案件は、年間予定利益700万円、営業利益率70%という高い収益性を持つ案件です。

さらに、土地・建物を含む不動産付き案件であるため、単なる民泊営業権ではなく、民泊事業と不動産資産を同時に取得する投資と考えることができます。

一方で、投資合計は4,226.6万円、投資回収期間は6.0年とされており、短期回収型の案件ではありません。

建物修繕、北海道の寒冷地リスク、現地オペレーション、清掃体制、融資、出口戦略まで含めて慎重に判断する必要があります。

民泊M&Aは、買い手にとっては、ゼロから開業するよりも実績を見て投資判断できる選択肢です。

売り手にとっては、民泊を閉鎖する前に、収益実績やレビューを価値として売却できる可能性がある出口戦略です。

民泊は、これから「開業する」だけでなく、買う・売る・引き継ぐ時代に入っています。

収益化済み民泊を買いたい方。
民泊を売却したい方。
民泊M&Aで資産形成したい方。
民泊投資で失敗したくない方。

まずは、元銀行マンが融資評価目線で解説する民泊M&Aの考え方を学んでください。

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