酒屋が「一緒に飲む」理由──信頼がつくる沖縄の飲食繁盛
私が代表を務める有限会社鏡原酒販は、那覇市古波蔵を拠点に、約200〜250件の居酒屋・バー・スナックなどへお酒を届ける業務用卸を手掛けています。ビール、琉球泡盛、焼酎、日本酒、ワイン、シャンパン、ウイスキー、スピリッツと、幅広い商品を扱っています。
しかし私が大切にしているのは、商品の幅広さだけではありません。飲食店のオーナーさんと本音で向き合うために、私はまずお酒を一緒に飲みます。業者とお客様という関係ではなく、「仲間」として同じテーブルを囲む。その場で生まれる信頼関係こそが、私の商売の出発点です。
オーナーさんのお店に顔を出すのは、売上のためだけではありません。「最近どんな悩みがある?」「このお酒、お客さんの反応はどう?」——そういった本音の言葉を聴くための時間です。膝を突き合わせて語り合う中で、困りごとや改善のヒントが見えてくる。その積み重ねが信頼となり、紹介や口コミを通じて毎年20〜30件の新規案件につながっています。
スタッフも20代を中心に活気にあふれており、気持ちのいいあいさつや清潔感ある身だしなみを大切にすることで、取引先の皆さんに安心して迎えていただける関係を築いています。数字だけを追うのではなく、地域に愛され、必要とされる酒屋であり続けること。それが私のブレない軸です。
「一緒にこの店を盛り上げたい」と思ってもらえる存在であるために、これからも沖縄の夜の現場に足を運び続けます。


