生命保険を使った相続対策(90歳まで入れます)
子供がいない高齢の夫婦の相続を考えます
夫(80歳)妻(78歳)の二人暮らし。子供なし。両親は10年前に他界。
夫の兄弟は夫を入れて5人。夫は末っ子。
兄弟も全員他界しています。(こんなケース良く散見します)
ただし兄弟の子供、甥や姪が全部で10人います。
夫の財産は自宅2000万円(時価評価額 5000万円) マンション5000万円
有価証券3000万円 預貯金1億円 合計2億円
相続は平成27年1月1日以降に発生するものと仮定します
(問題点)
1.妻3/4 甥・姪10人で1/4 (1人あたり 2.5%)
何もしなければ、甥や姪に 2億円*1/4=5000万円
(一人当たり 2億円*2.5%=500万円)
⇒ 必ず遺言書を作成すべきです 「全財産を妻に相続する」
⇒ 甥や姪に相続財産がを渡す必要がなくなります(兄弟姉妹には遺留分の権利なし)
2.基礎控除が下がります
現行 5000万円+1000万円*11人=1億6000万円
⇒改正案 3000万円+600万円*11人=9600万円(▲6400万円)
今までは 2億円-1億6000万円=4000万円に対する 相続税
改正後 2億円-9600万円=1億400万円に対する 相続税
*対策案
1.遺言書は絶対条件 「妻にに全額財産を相続させる」
2.生命保険を使ってこんな対策もできます
90歳まで加入できる 生命保険一時払終身保険に加入します
生命保険には 非課税枠があります
(夫がなくなって受取る死亡保険金には税金がかからない制度です)
500万円*法定相続人 までは死亡保険金を受取っても非課税(税金がかかりません 相続税法12条)
今回のケースでは 法定相続人 11人(妻+甥・姪10人)
500万円*11人=5500万円 (非課税 相続税がかかりません)
(結論です)
1億円の現金 ⇒ 一時払終身保険 生命保険 5500万円に 移動させるだけで
● 相続財産が減ります
2億円 ⇒ 1億4500万円 (生命保険5500万円が非課税財産にシフトされるから)
1億4500万円-9600万円(基礎控除)=4900万円(課税財産)
4900万円の財産に相続税が課税されます
当然相続税も節約されます。
一度ご検討されたらいかがでしょうか?