職人さんこんにちは! VOL.2 レビウス匠(大工:尾﨑 敦)
リフォーム補助金(こどもエコすまい支援事業)
省エネリフォームや子育て世代への新築等に関する補助金が国の方から発表されています。
補助金活用の趣旨は下記のようになります。補助金の概要は、下記の画像ファイルでご確認
ください。
本事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年カーボンニュートラルの実現を図ることを目的とした事業です。[国土交通省HPより引用]
とありますが、省エネリフォームに関しては各事業者が色々な取り組みをされていますし、私にも事前・事後と相談がありました。
そんな中で、省エネリフォームの失敗を生まないため
に注意喚起も含めて、事例と共に解説を記したいと思います。
出会ったリフォーム失敗例
①
断熱リフォームをしましょうと言われて、断熱内窓を取り付けた。
工期も短く、コストも抑えられる提案だったが・・・
外壁・床面の断熱が行われておらず、気密性が良くなった分、壁面の結露がひどくなりカビの発生にもつながった。
アドバイス
断熱工事は床とか、窓とか一部分だけでなく、部屋を一つの箱として考えて、それから予算に応じた提案をうけましょう!
断熱工事にも補助金の出るケースもありますよ。
②
断熱リフォームをしましょうと言われて、断熱内窓を取り付けたが、
窓が二重窓になったため、日常の開閉が二度手間で面倒になった。
掃き出し窓に内窓を取り付けたが、掃き出し窓とは名ばかりのわずかな段差ができてチリごみがほうきで掃き出せなくなった
アドバイス
メリットとデメリットの説明を必ず受けましょうね。
特に工事自体が比較的な簡易な為、安易に勧める事業者も多いようです。
段差については、オプション部材で対応可能です。
また、大掛かりな工事なしで、窓交換できる工法もありますので、これも要ご相談で。
③
和室などの壁が汚れてきたので、土壁からベニヤの下地とビニルクロス貼りへと模様替えしたが、壁クロスに結露が発生するようになった。
アドバイス
土壁(調湿性有)からビニール(調湿性なし)に壁の表面が変わったことで極度に出現した結果です。
石油系の暖房器具を使わず、エアコン・セラミックヒーター等の暖房器具に切り替えることや合わせて部屋(箱)の断熱性能を検討することが必要でした。
一口に、省エネ・断熱リフォームと言いましても住まいのことをよく理解していないと結露等の発生につながり、木部や鉄さびの原因になることもありますので、専門知識のある事業者へ相談することがおすすめです。また、似たような内容で疑問をお持ちの方はお気軽にご相談ください。
当然私も、そう言った事故を起こさないために、国土交通省関連団体の住宅省エネ資格を保有
すると共に日々の建築知識の習得しておりますことを付け加えておきます。
(住宅省エネルギー技術者講習終了 設計・施工)