法律相談で悩み解決に導くプロ
菊池捷男
Mybestpro Interview
法律相談で悩み解決に導くプロ
菊池捷男
#chapter1
事務所設立以来約50年、「うそをつかない、ごまかさない」を信念に、離婚や相続など数多くの民事裁判を手がけてきた菊池捷男さん。現在事務所には菊池さんを筆頭に7人の弁護士が在籍し、民事から企業法務まであらゆる法律問題をサポートしています。
菊池さんの事務所では、「身近な法律相談所」を目指し、無料相談を毎日受け付けています。「弁護士は敷居が高いと思われがちですが、ほんのちょっとしたアドバイスで悩み事が解消するケースも大変多いんですよ。まずは気軽に相談していただくことが大切です」。
法律を利用することを知らないために、せっかくの権利を行使しない人もたくさんいるのだそうです。例えば菊池さんが実際扱った交通事故の事例では、保険会社が算出した賠償金は約1000万円でしたが、裁判所の決定は7000万円。7倍もの差が生まれました。
「法律ではどういう考え方をするか―ものごとを考える基準を、無料相談という場で知っていただくことが重要なのです」。そして「無料だからと言って冷やかしの相談者はほとんど無く、皆さん真剣に相談に来られます。こちらも無料だからといっていい加減なアドバイスをすることは決してありません」と、力強い言葉が続きます。
#chapter2
同事務所では、土曜日も弁護士が無料相談のため出勤しています。それは、「相談を受けることは、弁護士にとってもよい勉強の機会だから」と菊池さん。
「法律の問題は、一つひとつの事例ですべて要件が異なるもの。通りいっぺんの対応はできないものです」と、それぞれの事例について、相談者に回答するために必要な事項だけでなく、判例等を中心に1歩踏み込んだ知識・情報を徹底的に調べていくのが、同事務所のスタイルです。
「確かな裏付けの上で、相談者にアドバイスするとともに、こういう実務での事例の積み重ねをするかしないかが、弁護士としての力量を決める」と、菊池さんは考えています。「“法律知識保有力”をもつかもたないかは、弁護士にとって最も重要な資質なのです」
自らの業務とともに、若手弁護士の育成にも力を注いでいる菊池さん。現在はまだ弁護士の絶対数が足りない状況ですが、法科大学院大学もでき、これからは弁護士が増加し、相談者が弁護士を選ぶ時代。「信頼していただくためには、どんなベテラン弁護士であっても、努力と研鑽(けんさん)が必要です。私の事務所の弁護士には、そういう弁護士になってもらうべく、一緒に努力しています」
#chapter3
菊池さんは、悩みを抱えている人や、若手弁護士、これから法律の仕事を目指す人の参考にと、積極的に情報を公開しています。事務所のホームページには、「知って得する法律豆知識」「法律実務レポート」「弁護士論」など、長年の経験に基づいた情報がぎっしり。
サイト公開以来、職員研修に使いたいと言う団体や出版社からの申し出が相次いでいるとのこと。実務重視、自身の事務所で扱った実例について、一般的な法律書では触れられていない部分まで掘り下げて具体的に語られている点が高く評価されています。
そこで、これらを書籍としてまとめて出版。
「弁護力」という本では、弁護士とはどうあるべきか―民事案件を中心に、相談者から事情を聴く能力や正確な法律知識を身につける大切さなどを訴えています。相談を考えている人にとっては、依頼する弁護士を選ぶ上での指標として興味深い内容です。
また2冊からなる「法律実務レポート」は、交通事故、相続、不動産売買など、誰にでも起こりうる身近な事例を項目別に紹介。 “法的なものの考え方”を、分かりやすく解説しています。
さらに、これらの書籍の内容をすべてホームページ上で公開。「本を売りたいのでなく、内容を読んでほしい。法律は、より客観的にものごとを判断する唯一のものさし。皆様が法律とうまくつきあっていく最初の一歩としてご利用ください」と、穏やかな笑顔で話していました。
(2010年4月取材)
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Profile
法律相談で悩み解決に導くプロ
菊池捷男プロ
弁護士
弁護士法人菊池綜合法律事務所
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