岡山県内でのサンダル履きの運転は
こんにちは。
足と靴のフットライト.梶田です。
靴のかかとが減ってきたり、縫い糸がほつれてしまった場合、購入した靴店や靴修理店に相談されるかと思いますが、たまに「修理出来ませんよ」と言われてしまう場合があります。
過去にもこの手の話をしてきましたが、実は「修理出来ません」と言われてしまう理由の中には、受付をした担当者の人間性もあったりするので、この点にも注意が必要だったりします。
1例を上げますと、「海外メーカーの輸入代理店に修理相談をした際、『靴本体が型崩れを起こしておりソール交換は不可能です』という返答をもらったが、そちらで修理は可能でしょうか?」
というご相談がありました。
特に問題なく修理は可能なのですが、何故断ったのか疑問に思いこの輸入代理店のホームページをチェックした所では、「経営者も修理担当者も靴修理に情熱があり、修理機材も修理資材も用意できる限り最高の物を揃え、更に修理担当者は海外メーカーに研修に行かせるなど徹底してカスタマーサービスに力を入れています」との記事を記載しています。
このため、輸入先の海外メーカーからも日本国内唯一の「オーソライズド・リペア・ファクトリー」の称号を得ているそうです。
ただ、今回相談をしたお客様への返答では、「型崩れを起こしており修理不能」とあったとのことで、ここで個人的に疑問符が湧いてきます。
それは、この輸入代理店は靴用の木型も各種揃えており、更にソールプレスもメーカーが開発した特別製の赤い馬のスポーツカーが買えるほどの値段のする機械を導入し、木型を入れてこの特殊なプレス機に入れることでシワも無くなり修正された靴に直ると記載してあるのに、何故【型崩れ】という言葉で断ったのかという点からです。
このため、この輸入代理店に今回いただいた相談について、当店では対応できない何か重大な構造上の問題があるかもしれないために、何故断ったのか問い合わせをしてみた所、今回のご相談を受けたと思われる担当者につながり「その件は型が崩れている性でセンターがずれるので修理不能でした」という返答をもらいました。
これ、靴を作る人間から言わせると、「木型を入れてセンターズレるってどういうこと?」となりますので、聞きかじりの専門用語で言い訳を始めた奴が修理窓口担当なのかと不信感しか湧いてきません。
この木型を入れてもセンターは何故ずれるのか理由を聞くと、「何が言いたいんですかぁ~」と言って挑発してきたり、「えぇ、えぇ、ハイハイ」と言うだけで理由の説明は一言もありませんでした。
せめて靴修理の経験が少しでもある者か、自社修理工房によく出入りして修理例を数多く見た者が窓口担当であったなら、他の修理方法を提案してもらえたり、もし直らなくても納得のいく説明があれば次の靴購入につなげる事も出来、この輸入代理店の評価も上がると思うのですが・・・・
残念なことに、経営者や靴修理の担当者はお客様のためにと時間と資金を使って修理体制を整備していても、修理窓口の担当にいい加減な人間性の者を置いていると、宝の持ち腐れになってしまうんだなぁと感じた日でした。
もしメーカー認定修理工房や販売店の修理部門に相談される際は、修理窓口担当経由ではなく直接修理担当者と話をする様にしないと、直るはずの修理でもあっさりと断られてしまう可能性もある点には留意しておきたいですね。



