断られるのには理由があります
こんにちは。
足と靴のフットライト梶田です。
今年の夏も厚いですが、家で使用しているエアコンが一定の温度以上下がらなくなる不調を起こしたため、内外機クリーニングや弁類の動作確認、ガス量や基板のエラーチェックと自分で出来うる限りの対策を行ってはみたものの、原因も分からずエアコン自体を交換する事にしました。
せっかくですから、地球環境にやさしいと謳っている最新型エアコンを大枚はたいて購入してみました。
この購入したエアコンを取り付けしてもらった際、取り付けに来た下請け業者が差し出してきた名刺には「マイスター認定者」の文字が書かれており、今回エアコンを購入した大手家電量販企業も認めている、腕の良い作業技術者という位置付けの様でした。
で、ここからがメインの話でして、この認定業者が行った驚きの作業内容についてなのですが、そもそもエアコンを取り外す際にエアコンガスはポンプダウンという作業をして室外機にガスの回収をしてから配管を取り外す必要があるにも拘らず、この認定下請け業者はあろうことか、いきなり配管を外してエアコンガスを大気中に全放出したのです・・・・・!?!?!?
「何してんですか?!」と問うと、「あぁ、別にこれ位ならなんてことはないんすよ」と平然と宣います。
「壊れてるわけじゃないからポンプダウンできるのに?」と問えば、
「ガス出したところで何の問題があるの?」と少しキレ気味に返事をしてきます。
えっ!?テレビCMや地元新聞紙上にもよく広告を出している、あの大手家電量販企業が認めた「マイスター認定者」がこんな無知識ド素人の作業をして金取ってるの???
慌ててこの下請け業者を管轄している、岡山東サービスセンターに電話をして指導するように伝えれば「言っときます」という回答があり、その後すぐにこの下請け業者に電話がかかってきましたが、認定者は「うん?」「あー?」「うん」という生返事をしただけで電話は終わりました。
この会話内容をどう見聞いてみても指導も何もせず、単に「目につくようなことは上手くやれよ」と伝えただけにしか見えず、この家電販売業者全体が普段から不正作業を行っているのは分かっており、しかも黙認している状態と感じられました。
ただあまりにもひどい作業内容なので、この電話のやり取りを見た後すぐに岡山東サービスセンターの先ほど電話を受けた担当者に「現場の状況を見に来てくれ」と伝え、実際の作業を確認してもらい「普段からこんなことしてるんじゃないのか?」と確認すれば、この担当者は「いやあ、すいません」と適当にはぐらかすだけで、さらには「こういうことはよくあるんすよ」と下請け業者を擁護し始めます。
家電量販業者と下請け業者が儲かるには、正規の手順を守って地球環境を守る必要よりも、如何に手を抜いて数をこなすかというだけの様です。
これが、あの東証PRM上場の企業の裏の実態なのかと思うと、この家電量販業者が自社サイト内にこれでもかと掲げている「脱炭素社会に向けて」のスローガンや取り組み報告は、一体何なんだろうと感じてしまいます。
ただ、エアコン工事を少しでも早くして欲しいというお客様のご要望にお応えするために「お客様第一主義」を突き詰めていくと、
フロンガスを大気に放出しガス回収に掛かる時間を短縮して、エアコン取付作業を早く進めれば
↓
待っているお客様は早くエアコンが付くからニコニコ
↓
下請け業者は現場に行ける数が増えて、出来高払いも増えるからニコニコ
↓
家電量販業者もエアコンの販売台数が増えるからニコニコ
でも地球はボロボロに・・・・
って、そんなこたぁ俺たち業者にゃ知ったこっちゃねえゼ!
次世代の奴らでどうにかしなってんでぇ!!
これが「お客様第一主義の回答です」となってしまうのかなぁ~~・・・
と、こんな表に出せない糞のような話であれば、靴業界や靴修理業界にも腐るほどあって紹介しきれないんですが、改めてどの業界も腐ってるんだなぁーと感じました。
もしも「靴修理何でも相談してください」と自社サイト内で謳っている業者の、実際の修理作業を見ることのできる機会がありましたら、ぜひともどの様な作業をしているのか見せてもらうと良いですよ。
その際には、「これってどういう内容?」「どういう理由でそうしているの?」などと色々質問してみると、業者のいろんな反応も見れて面白いかもしれません。
キレイゴトを言うだけの業者か、本気でやっている業者かを見極めるのにも役立つかもしれませんしね。



