断られるのには理由があります
こんにちは。
足と靴のフットライト.梶田です。
さて今回は、数日前に靴を購入した方やこれから新しい靴を買おうかと考えている方から、「〇〇円の靴を買ったんだけど、これってどうですか?」とか、「〇〇メーカーの✕✕ブランドを買おうと思っているんだけど、あれってどうなの?」というお問い合わせをいただくことがありますので、やはり安い靴よりも高い靴を買わないとダメなのか?、についてお話したいと思います。
結論から言ってしまいますと、【靴の値段が高いから機能も良いとか物は上質だ】、ということは全くもって根拠がありませんので、足に合った靴であれば金額が高いか安いかは気にせずに買ってください。
これって、どの業界の業界人でも表立って言うことは無いのですが、「値段は高い物の方が良い」という事はありませんよね。
靴も同じなんですが、とあるショップなどでは販売店員が「高いですけど〇〇ブランドの靴だから良いんですよ」(何がいいのかを具体的に言わない点がポイント)とか、「この靴は物がいいので〇〇円はしちゃいますね」(実はブランド靴でも修理時に分解してみると作りが雑でゴミレベルの物もあるのは秘密)などと言って、値段の高い靴程性能がいいし質も高いというアプローチで購入を薦めてきます。
ここではっきり言いますと、価格が高い靴の場合の内訳としてはブランド料が結構乗っておりまして、このブランド料を引くとよほどの意匠や特許・実用新案といった付加価値分がない限り、使用されている資材の優劣と製法の差だけです。
もっと簡単に言いますと、例え1,000円の靴でも足に合っているのなら、コスト削減などでの耐久性の問題はともかくとしても、履いている本人にとっては足に合っていて痛みも無く快適に歩けさえすれば何ら問題はないので、目が¥になっている靴販売員に「安い靴ってのは、靴と呼んじゃダメなモノだよ」などと馬鹿にされる理由もありません。
更に、「うちで販売している、この様な靴を履かないと将来歩けなくなる(寝たきり)になりますよ」とか、「足(靴)に投資出来ない様な方は御帰りください」といった応対をする業者も複数あるのですが、この様な店で薦めてくる高い靴を買えばニコニコしてお見送りをしてくれます。(中には売ってやったという高圧的な態度で、ありがとうの言葉すら発さない店もありますが・・・)
どうしても「この店で高価な靴を買って、店員にニコニコお見送りされてみたい」と考えている方でしたら、その場で高価な靴を何足も購入されると店員総出でお見送りしてくれるはずですから、ぜひともたくさん購入してあげてください。
費用はなるべくかけずに足に合った靴を履きたいとお考えの方でしたら、とにかく妥協はせず時間をかけて履き比べを行いましょう。
ちなみに時間をかけて履き比べしていますと、販売員に「傷むから履くな」とか「はよ帰れ、邪魔だ」というプレッシャーをかけられますが、高い靴を薦めてきても靴合わせの技術はさっぱりダメな販売員は未だに多いですから、よほど靴合わせに定評のある店員以外が売り込みに来た際は、とにかく自分で履き比べてみて店員との安易な妥協はしない【自衛】を取られることをお勧めします。