経験年数だけで技量の差は分かるの?
こんにちは。
フットライト.梶田です。
今回は、「この靴のお修理は難しい」などと言われて靴修理を断られてしまうといった、世間一般では修理出来ないと思われている靴の修理例を上げたいと思います。
以下の一例は、以前は輸入販売業者で修理を受け付けていたのですが、現在は修理を受け付けていないために履き潰すしかないと思われている、MBTシューズのソール交換例となります。
ソール材に使用されているポリウレタン材の加水分解劣化が確認できたため、ソール部分の全てを作り替える作業を行いました。
ミッドソール部をEVA材で作り直し、マサイセンサーと呼ばれるかかと部分のクッション材も柔らかい材料で組み直しました。
ソールの形状も元と同様のラインを形成し、微妙な不安定感も再現しました。
この様な感じで、他店では修理を断ってしまう靴でも、実際には特に技術的な問題もなく修理は可能です。
なお、「他店で断られた修理もお受けします」等と自店の技術力の高さを謳っている靴修理店ですと、十分な知識と技術および経験を有しておりますので、お気軽にご相談していただくと良いかと思います。
また何店かにご相談の上で相見積もりをお取りになられますと、「あまりにも修理費が高すぎて依頼できない」とあきらめてしまうことも無くなるかと思います。