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【知られざる】お寺のクリスマス事情【もみの木祭り】

若松慶隆

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今年もクリスマスが近づいて参りました。
本来クリスマスはイエスキリスト様の生誕を祝うキリスト教の行事とされていますが(他説あり)、これだけ日本版クリスマスが定着している今日の社会の中で、家庭持ちのお坊さんはどう立ち振る舞うべきか少々悩ましい所です…。

「うちはお寺だから…」ときっちり子供に教育しているお坊さんも中にはいます。
が、

世間の流れに合わせて過ごしているお坊さんが大半です。

宗教2世問題が取りざたされているここ数年、子供たちにとって生まれた環境がお寺であるかどうかは全く関係ない話であり、行き過ぎると『宗教虐待』にもなりかねません。
周りの友達がクリスマスで盛り上がっている中、一人蚊帳の外となるのは可哀想だという思いもあります。

良く言えば日本の仏教(と言うか宗教観)は中道で寛容。
その場その場で他の価値観を受け入れていく。
私が子供の頃は「え?お前んち寺なのにクリスマスプレゼントあるの?」とイジられることもありましたが、広間を使ってパーティーを開いたこともありました。

ただし最後に。
クリスマスしかりハロウィンしかり「なぜ外国由来の宗教行事の日本版アレンジイベントをなぜ我々は受け入れないといけないのか」と、苦々しく思っているお坊さんも結構多いです。
こういう反対論と先述の子供たちの立場。
中間を取ってクリスマスをクリスマスと呼ばずに『もみの木祭り』と呼んで黙認することが私の仲間内での傾向(ネタ)です。

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若松慶隆
専門家

若松慶隆(住職)

朝日寺

元銀行員という異色の経歴を持つ住職。多様な価値観でそれぞれの家庭事情に真摯に向き合い葬式や法事などを執り行う。寺の歴史や伝統行事などをHPやSNSで情報発信し、檀家外の人も集う開かれた寺を目指す。

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