【うまく維持されているみなし墓地例】続・全く大手メディアが報じない墓じまいの実態【岡山田舎版シリーズ】
≪結論!≫
『前任者の息子・娘も含めて最も後任者として相応しい人がその座に着けばよい、ケースバイケースである』と私は思います。
例えば、その座に適してない子息よりも適した“よそ者”の方が望ましい、でも子息の方が他の誰より適しているならそれに越したことはないのかなぁ、と言うか…。
(お久しぶりのコラム投稿となります)
読者の皆様おはようございます。
➀『職業によって違う世襲の是非』
歌舞伎役者さんのように世襲が当たり前で、しかもファンもそれを微笑ましく見守っているようなお仕事もある傍らで、「世襲=無能」と言わんばかりに批判的な目が向けられる政治家さんのようなお仕事もあります。
ではお坊さん(住職)はどういう風潮なのかと言いますと、断然『歌舞伎役者さん寄り』なのが現状です。都会と田舎では温度差があるかもしれませんけどね。檀家さんは住職の家族構成も把握されていますし、ご子息の成長も知っています。
ではなぜ「住職はご子息が継ぐのが普通」という風潮に檀家さんは加勢されるのでしょうか。
➁『檀家さんは世襲を望んでいる!?』
一番大きな要因は「よそ者に抵抗がある日本人気質」ではないかと考えております。どんな人が次の住職になるのか分からないよりも、小さい頃から親しみのあるお子さんが住職になる方に安心感を抱くのだと思います。
(この話は私の取材記事の中でも言及されていますのでご覧下さい)
じゃあその子が住職として不適格でもいいの?もっと良い「よそ者」がやった方が良くない?と私はツッコミたくなるのですが、現状はそんな感じです。
③『世襲のお寺と非世襲のお寺の違い』
では「よそ者」のお坊さんが住職になったお寺の場合、檀家さんと住職の関係はどうなのでしょうか。
答えは「ちょっと時間を掛ければ上手く行っている!」です。
最初は「よそ者」に警戒心・敬遠感・親しみづらいかも…!?という感情を檀家さんは抱いていても時間が解決します。一旦打ち解けるとどんどん信頼の輪が広がります。実に日本人らしい事象だなぁ~と思います。
➃『世襲の是非は白or黒ではないと思う件(私論結論)』
仏教は「中道(ちゅうどう)」、白黒100%どっちかではない考えの通り、どちらにも良い面・良くない面があると思います。世襲には良い面もあるにも関わらず、それには一切触れられず叩かれる政治家さんは大変だなと感じます。
ではワタクシは世襲ですが、朝日寺の住職として適任者なのかは分かりません(ゴホゴホ…!!
で再度結論ですが、私は自分の子供含めて一番後任者として相応しいと思える人に跡を継いでもらえばよいと思っております。(了)