「三方よし」は政治にも言える
離職率や採用で悩んでいる企業が見落としていることがあります。
辞めた人の退職理由を分析したいところですが、
辞める人は本音を言わずに辞めることがほとんどですので、調べたところで正確なデータは出ないでしょう。
また、ついつい新しく入社してくる人や入ってまもない人ばかりを気にしがちですが、
それよりもっと大切にしないといけない人がいます。
それは今いる社員、ずっと働いてくれている社員です。
実はそこが離職率や採用にもつながる大切なポイントなのです。
長く働いてくれている人、出ていかない人が知っていること。
その人達が知っているのは、企業の「よいところ」です。
その「よいところ」を突き詰めていくことが、会社を救うことにつながります。
また、一旦辞めたけど戻ってきてくれた社員がいたら、もう一つ気付けることがあります。
彼らは「他の会社になくて、今の会社にあるもの」を知っていることになります。
それを追求してさらに高めていくことが、企業の魅力を広げます。
社員達にヒアリングすることで、自社の魅力が何なのかを知ることができます。
そして、魅力をさらに磨いていくことで、今いる社員はもっと働き続けてくれることでしょう。
もしかすると、新しい人財を連れてきてくれるかもしれません。
会社の魅力が伝わって採用にも困らなくなると思います。
まずは今いる社員を大切にしましょう。
彼らは会社が好きで残っているのです。
会社の魅力を知っているのです。
彼らの声を聞き、もっと彼らが働きやすくなるように
あるいは彼らの厳しい意見も聞き、改善していけば
いつの間にか、離職や採用にあまり困らなくなっていくのです。