部下の心を開くには上司からの歩み寄り
静岡県の川勝知事の辞職のニュースが話題になっていますが、
特に経営者やリーダーは、言葉を発する際には
日頃から気を付けておかなければならないことがあります。
今回のニュースのように、多くの人の前で話をする時です。
まず知っておかないといけないのが、自身が話をする際のクセです。
表情や身振り手振り、話すスピードなどのクセはもちろんですが、
話の組み立て方のクセについても知っておくべきだと思います。
川勝知事の場合、これまでにも数々の問題発言や不適切な発言をしてきています。
その多くの特徴としては、目の前の方を持ち上げ、比較対象を下げることで
目の前にいる人や聴衆達を褒めようとすることです。
話し上手な人に限って、話しているうちについつい興奮して
もともと考えていた内容に咄嗟に思いついた余計な情報をプラスしてしまうのです。
川勝知事の場合は、その「余計な情報」が『比較対象を落とし込むこと』だったわけです。
このクセは何回かやってみて失敗しないとわからないものです。
ですので、何度かの失敗は仕方がありませんが、
川勝知事の場合は、もう度を超えて失敗しすぎです。
また、川勝知事はとても優秀でご経歴も素晴らしい方ですが、
あのような発言をされるということは、
自分と人を比較して、あるいはものとものを比較して、
順位づけしてしまう性格なのかもしれません。
知事となると、一国の主とも言えます。
誰も知事に物申すことができなかったのかもしれません。
それでも自分自身が変えようと思えば、そのクセは変えられたはずです。
もちろん、クセですので簡単には変えられないのですが、
周りから指摘されても、不適切ではなかったと主張されるあたりが
自身の発言も全く問題がなく、自分のクセについても変えようとも思ってなかったのでしょう。
自身を顧みることは、どんな人にも必要ですが、
リーダーや経営者という立場の人こそ、
自身を客観的に見ることを忘れないでほしいと思います。