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日本一に導いた岡田監督のコミュニケーション術

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テーマ:経営


実は私、子供の頃からの大の阪神ファンです。
1985年の日本一から38年。
本当に長かった…。

阪神を見事、38年ぶりの日本一に導いた岡田監督の采配やリーダーシップに
深く関係したコミュニケーション術。
今回はそれを私なりに少し紐解いてみたいと思います。

岡田監督は、今年阪神タイガースの監督に就任するより以前に、
阪神とオリックスの監督を務めたことがあります。
昨年秋10年ぶりの監督就任時、岡田監督の年齢は64歳。
選手とは孫とおじいちゃんの関係ほど年が離れています。
何より選手を第一に考える岡田監督は、
そんな選手とのコミュニケーションにも以前の監督時代にはない方法を取りました。

昔からズバズバと思ったことを口にする岡田監督。
Z世代の選手に対して、以前と同じようなコミュニケーションを取るのは
よくないとこれまでの経験上、判断されたんだと思います。

選手に1対1で直接伝えることを避け、コーチを通して伝えたり、
あるいはインタビューなどの報道を通して間接的にメッセージを伝えるようにしました。
それでいて、選手のことはよく観察して、状態がどうかなどしっかり把握しています。

またチーム全体にはわかりやすく、具体的で、同じことを繰り返し伝えています。
「普通にやればいい」「当たり前のことを当たり前に」「ボールを振るな」
選手は監督の言う通りにやればうまくいくことを段々と理解し、実践するようになり、
そしてチームとしての一体感が生まれ、38年ぶりの日本一へと繋がったのです。

しかも岡田監督は、シーズンはじめから、選手に配慮するとしながらも、
チームの最終目標として「A.R.E」をずっと言い続けてきました。
それは、『どんな時もブレずに一貫したわかりやすいメッセージ』でした。

これは、リーダーの発するメッセージとして必須な条件なのです。
・リーダーの考えがブレないこと。
・誰にも理解しやすい、わかりやすい表現で具体的なこと。
・そして同じことを繰り返し、言い続けること。

さらに付け加えるならば、メッセージを伝える際に
リーダーの情熱や想いも表現すること。

これらの条件が、岡田監督のメッセージは全て満たされていました。

だからこそ、ファンはどの選手のヒーローインタビューより、
岡田監督インタビューの一言ひとことに歓喜し、涙したわけです。
日本一のMVPはやっぱり岡田監督しかいないでしょう!

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