女性活躍を進めるには。
埼玉県の「子ども放置禁止」条例案は、幸いにも取り下げられましたが、あの条例案が承認されたら恐ろしい状況が発生すると感じました。でもこんなあきれた事態って、大小程度こそ違っても日本のあちこちでまだ起こっているのではないかと思います。
家計を助けるため、働く母親が増えています。今、夫婦世帯の約7割が共働き世帯と言われています。仕事を終えて疲れて帰宅するのは、男性だけではないのです。それなのに、家事育児の負担の大部分は女性に偏っているのが現状です。もし、条例案が可決されていたら、女性の働く時間はもっと限られたり、やむを得ず働けなくなる女性も増えるでしょう。そうすれば、子どもの自立を阻むだけでなく、日本経済の衰退にもつながりかねません。
今回の条例に関して言えば、シングル世帯や共働き世帯がどれだけいるのか、現状を全く理解していない人が提案したとしか思えません。欧米諸国では、もちろん公園で子どもだけで遊んではいけない国も存在します。もちろん、それは理想的です。でも、今回はその理想を現実にするために、やる順番を間違えたと思います。
まずは、共働き世帯で子どもを1人で自宅に残すことになっても対応に十分なシッターや託児所・学童保育施設などの拡充、地域の見守りや監視体制の強化、もちろん費用面でも利用しやすくする補助制度など、そちらが先決ではないでしょうか?現状を知り、理解するために、もっと当事者の意見を多く聞くべきです。少し前のドラマではないですが、『問題は会議室ではなく、現場で起きている』のです。現場をもっと知ってほしいと思います。
とはいえ、子どもを1人自宅に残したり、公園で子ども同士でも遊ばせても大丈夫な環境を少しでも作りたいものですよね。子どもとすぐに連絡を取れるアイテムを用意したり、防犯カメラを設置したり。近隣の方々にも日頃から挨拶したりなどコミュニケーションをはかって、お互いにサポートし合える関係作りなどがやはり必要だと思います。
あとは、議員の皆様を選ぶ私たちももっと『人を見る目』を養うべきですね!