国民文化祭・回遊劇場のスタンプラリー景品作品
このマイベストプロの取材をしていただき、
これまでの活動を振り返る機会を得て、
気付かせていただいたことがあります。
私を紹介して頂いた記事の最初の方にも書いてますが、
「絵は人が哀しみのどんぞこにいる中でも、
寄り添い、前に進む力を与えてくれるのではないか?」
描いている本人が言うのはとてもとてもおこがましのですが、
これまでを振り返ると、僕が求めたわけでもなく、
そういったご依頼がたくさんあったことに気が付きました。
どれも大切な仕事なのですが、
その中でも、元仕事の同僚から依頼されて、心に残っている作品を紹介させて頂きます。
こちらの作品は、ご家族の住まれていたお庭で、幸せいっぱいのご家族を絵にしたように思うかもしれませんが、
実は、お父さんが抱っこしている子は、イメージの赤ちゃんです。
というのも、
この絵を描く何年か前に、
出産に失敗し、死産してしまったらしいのです。
いつも仲良くさせていただいて、とても明るく楽しい素敵なご家族だったので
まさかそんな辛い過去があったとは知らず、本当にびっくりしたのですが。。
僕が独立をしてすぐに、ご注文を頂き、
実は、、ということで、話を聞かせていただきました。
死産してからは、とても辛く悲しい日々が続き、
それからご家族がどこか暗い日々を過ごしていたそうです。
その辛くて暗いその時期のイメージを、絵で明るく変えてほしい。。
そういったご依頼でした。
そして、ちょうどご依頼を頂いた春に、
ぽかぽか陽気の中、
ご自宅のお庭の畑で、花が満開の中、取材をさせて頂き、
息子さんたちの大好きな電車が通る瞬間まで、みんなで待ち、
その電車も絵の中にしっかりと入れました(^^)
畑があり、路線も側にあるとても素敵な家でした(^^)
完成し、おとどけして、壁にかけると
一番辛い思いをされていた奥さんも笑顔でとても喜んで頂き、
思いを込めて描いた分、喜んで頂けて本当によかったなぁ~!!と本当に思いました。
その後、下に2人のお子さんが生まれ、
大家族で、新しい日々を送られています(^^)
数年前に別の県に引っ越されたのですが、
電話でお話ししていたら、
新しい家でもこの絵を飾ってくださっているらしく
近所の方から「いい絵だね~!!誰に描いてもらったの??」と言われるそうです(^^;)
本当に絵描き冥利に尽きる、とても有り難いお言葉でした(^^)
写真ではなく、絵でしかできないこと。
絵だからできることってこういうことかもしれないなぁ~。
と強く思った仕事でした(^^)
ありがとうございました!!
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