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地盤のことを知って、安全(家の安定)と安心(価値の維持)の生活を。

安心・安全な地盤で快適生活と住宅の価値を守るプロ

矢野伸二

矢野伸二 やのしんじ
矢野伸二 やのしんじ

#chapter1

理想の家づくりに欠かせない重要な「地盤」

 人生で一番大きな買い物、マイホーム。理想の家にするために、立地や住宅のデザインなどで悩む方は多いと思います。ただ、災害が多発している昨今、本当に大切なのは、目には見えない「地盤」。実は、入居後に発生する問題点で、最も多いのが水漏れですが、その次に多いのが、地盤の傾斜(不同沈下)で、火災事故よりも件数が多いのだそう。

 「不充分な地盤のままでは、地震の際の液状化などにも現れる①家の倒壊だけでなく、②地盤環境悪化による健康被害、③それに伴う資産価値低下、に繋がる可能性があることは、あまり知られていません」と語るのは、佐伯市にある『矢野建材工業』専務取締役の矢野伸二さん。
 「従来のある地盤改良工法は、セメントと土を混合するため、化学反応により、発がん性物質『六価クロム』を発生することがあり、健康に影響するだけでなく、不動産売却時に、土壌汚染で土地評価額が下がったり、補強のために埋めたセメントの杭などが、産業廃棄物とみなされ、撤去費用も負担しなければならなくなる場合があります。」とのこと。

 矢野建材工業が、平成23年から導入している工法、即ち、天然の砕石のみを使い、地盤に石柱を形成する「HySPEED 天然砕石パイル工法」は、地震時の衝撃や液状化に強く、水捌けの改善を促す効果を得られるため、前述のリスクも払拭された上に、一般的な地盤保証が10~20年のところ、30年にもわたって見守ってくれるそう。大分ではすでに、およそ300例を手がけています。

#chapter2

学校、野球、職場。いつでもどこでも「親分肌」

 佐伯市生まれの矢野さん。幼い頃は、父親が創業した会社「建材工業」の工場で遊びながら育ち、学級委員長や運動会の団長なども務める親分肌な少年でした。
 小・中学校では、野球部のキャプテンとして活躍した後、佐伯鶴城高校に入学。そこで才能あふれる先輩たちの姿を見て、「自分は野球では食べていけない」と実感。いつかは親の跡を継ぐことを、ひそかに決意したといいます。

 大学では野球をせず、勉強に励もうと思っていましたが、準硬式野球部に誘われ入部。キャプテンに抜擢されてからは、3年生の時には、全国ベスト8に入るほどまでにチームを引っ張り、まとめあげていきました。4年生時には、全国大会決勝まで上り詰め、あと一歩で優勝というところで負けるという悔しい思いをしましたが、「もしその時に日本一になれていたら、人生を勘違いしていたに違いない。挫折して、むしろよかった。」と振り返ります。

 大学卒業後は、大分のゼネコンに、内定をもらっていましたが、もっと視野を広げたかったことや、野球好きの社長に誘われたことから、福岡の土木設計会社に就職。契約やマネジメントなどの仕事をこなしつつも、会社の野球部でも大会優勝に導くなど、活躍しながら、26歳まで充実した日々を送りました。
 ある時、父親から「帰ってこないか」と連絡があり帰郷。自分自身で、なにかを切り開いていきたい、と考えていた矢野さんは、自分のやり方で、父の会社を盛り立てていきました。それまでは解体工事が中心の事業でしたが、平成22年に出会ったHySPEED工法に魅力を感じ、翌年には代理店として契約。これからの時代、より地域に即したサービスが必要と感じていたので、迷いはありませんでした。

矢野伸二 やのしんじ

#chapter3

解体と地盤改良、リーダーシップで地域に貢献

 こうして現在、解体工事と地盤改良工事を手がける矢野建材工業。解体工事は、狭い現場でも進入可能で、より遠くに届く「解体2ピースブーム仕様車」も所有するなど、大小の重機があり、現場によって使い分けられます。小さな解体から大きな解体まで、ニーズに合わせた施工ができます。
 HySPEED工法は、全国ネットのテレビ番組で紹介されるほど、現在、注目を浴びていますが、大分県での認知度はまだまだ。令和になってからは、より高品質な砕石パイルを実現するため改良された工法「HySPEED350」を導入し、さらなる周知活動や人材の確保など、事業拡大に向け、さまざまな準備を進めています。

 次々と、新たな挑戦に闘志を燃やす矢野さん。今でも、商工会議所やPTA、少年野球、法人会などあらゆる組織で、リーダーを務め、地域のための活動にも力を注いでいます。そうした親分肌なところは、少年時代から変わらず。「周りから求められることに、出来るだけきちんと向き合っていきたいとやってきたら、結果的に、今の自分にたどり着いた。自分一人の力ではなく、皆さんのおかげです」と矢野さん。どこに行っても、どんな環境でも頼られる存在なのは、やはりそういう星の下に生まれているからなのでしょう。
 「一球一球が大事。失敗することもあるが、次に活かせばいいと思います。人生の最期にこれでよかったと思えたらそれでいい」。空を見上げる矢野さんの視線の先には、佐伯の青く澄んだ空、明るい未来が広がっているような気がしました。
(取材年月:2019年11月)

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矢野伸二

安心・安全な地盤で快適生活と住宅の価値を守るプロ

矢野伸二プロ

解体業

矢野建材工業株式会社

HySPEED 天然砕石パイル工法は、人に、地球に、地盤に、未来に、土地の価値に優しい地盤改良工法。快適な家を守り、災害にも強く、土地の価値を下げない地盤改良を、自信をもっておすすめします。

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