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漆間文代プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

地域コミュニティーがこれから必要な理由

漆間文代

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テーマ:こども食堂

みなさま こんにちは

ワクワクピースの漆間文代です。

ワクワクピースでは
こども食堂ワクワクピースを
稙田と宗方にて運営しています。



赤ちゃんから高齢者の方までが利用してくれて
地域の居場所として定着してくれたらなぁ
と思い活動しています。

こども100円
大人200円
という破格値で定期的に開催し
夏休みなどの長期休暇には
不定期に
カレーパーティーや
おでんパーティーなども開催したり



ひとり親世帯や困窮世帯の方たちには
食材や米や文房具などの無償配布を
続けています

大分市から運営補助として
毎月1万円程度の運営補助をいただいていますが
物価高騰などで
1万円程度では。。。
全く補えません。。。

まだまだこの分野には
充分な予算が割り当てられていないのが
現状です。

きっと予算を決める方々には
今の大分市で生活している人のどのくらいの割合で
どのくらいの人口で
生活することに苦労している人がいるのかが
見えてないのだと思います。

通帳残高が数百円だったり
食事もおかずを減らしたり
ママはご飯を食べることを我慢したり
おかわりさせることを禁止したり
こどもの1日の食事が1回だったり。。。

共働きの年収を基準にして生活設計をして
一戸建てやマンションを購入したのに
コロナ禍で世帯収入が減り
住宅ローンの支払いが難しくなったり
こどもの教育費が払えなくなったり。。。

大分市稙田エリアでも
そのような家庭が結構な割合でいます。

でも・・・
そのようなことが自分の身に降りかからないと
所詮みんな他人事で
そんなことは自分の周りに起きていないし
そんなことはテレビの中だけの話で
そんなことは自分には起きないし
そんなに生活が苦しいのは、
その人の生き方の責任だよ・・・
と思っていたりしますよね。

でも
まさか・・・ということは
誰にでも起きることなんです。

でも誰にもそんなことになっているって
周りの人には、恥ずかしくって言えない・・・
だから自分だけでコッソリ対処しなきゃ・・・
って考えて生きている人が
現在たくさんいます。

たぶん生活に余裕があって
豊かに幸せに暮らしている人の割合の方が
少ないと思います。

アリとキリギリスの童話を幼いころから
何度も読んできた50代以上の大人は

「いま貧しい人は、
若い頃に貯蓄していなかったから
若い頃に一生懸命働かなかったから
若い頃に一生懸命勉強して良い大学に進学しなかったから
いま生活が苦しいんだよ。
それは自己責任だよ。」

と言う人も多いと思います。

でもね・・・

今の50代以下が4年制大学を卒業するころには
世の中はバブルが崩壊し
就職氷河期だったんですよね。

それまでの世代とは生きてきた環境が違っているんです。

だから
「いま貧しい人は、
若い頃に貯蓄していなかったから
若い頃に一生懸命働かなかったから
若い頃に一生懸命勉強して良い大学に進学しなかったから
いま生活が苦しいんだよ。
それは自己責任だよ。」
って言われても・・・

こどもの頃から一生懸命勉強しました
こどもの頃から一生懸命勉強して、
良い高校良い大学に進学すれば、
大手企業に進学して
将来は年功序列で終身雇用で給料も上がって
退職金もたくさんもらえて
将来何も心配することはないなぁ
と思って一生懸命就職活動もしてきました。
でも、良い大学に進学しても
就職氷河期で大手企業は採用枠を減らし
年功序列・終身雇用は、ほぼ皆無。
そんな状況の中で
今まで生きてきました。
って主張したいです。

私も1971年生まれですが
まさに4年制大学を卒業したときは
就職氷河期でした。

同じ世代の方たちは
「えっ・・・こんなはずじゃなかった」
って大学生の頃、20代の頃
思ったのではないかなぁ。

そんな世代が親となり子育てして
もう孫が生まれて孫育てをしている人も
多いかもしれない・・・

そう考えると・・・

今の世の中で豊かに暮らし
貯蓄もあり、年金もたくさんもらえている人って
全人口の何割の人なんだろうと思いませんか?

今の子育て世代に援助してあげられる祖父母世代って
どのくらいの割合なんだろうって思いませんか?

就職氷河期の頃に就職活動をした世代が
バブル崩壊後に社会に出た世代が
これから祖父母世代となっていきます

そうなったとき・・・

祖父母世代も子育て世代に援助できない

子育て世帯も祖父母世帯に援助できない

そんな・・・
誰にも頼れない状況になっていきます。

だからこそ
これからの時代は
自治会という組織の運営よりも
他人同士で支え合う
地域コミュニティーが大切な時代となってきます。

できる人ができることを
負担なくチカラを合わせて
共助していく時代となってきます。

だからこそ
こども食堂やみんなの居場所つくりの土台を
今から少しずつ地域で創っていかなければ
あと10年後・・・
とても大変な時代になっていると思います。

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漆間文代
専門家

漆間文代(子育て支援)

NPO法人子育て応援ワクワクピース

学童保育は外遊び中心で「体力自慢」が多い。人との交わりのなかで、コミュニケーション能力も育まれる。乳幼児のママ向けにはヨガや料理教室といった場を提供。「登校渋り」の子にはフリースクールで支援する。

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