やる気スパイラル
大分の学習塾 東セミの阿部です。
私は学習塾の運営をしている代表でもありますが、5月に3歳の子供を持つ親でもあります。
学習塾の講師の一人として、そして保護者としての両方から様々コラムを書かせていただきたいと思います。
今回のテーマは
未来を承認しよう!
です。
ついついやってしまう保護者としての悪い習慣にスポットをあててみました。
ではでは、スタートしてみます。
学習塾の生徒指導の現場は、ただ単に授業をして生徒を教えるというだけでは成り立ちません。
生徒の家庭環境を考慮して、生徒のやる気を引き出すトリガーを見つけ、
その上で指導を行っていくことが欠かせません。
実はこのやる気を突き落とすのが保護者様の言動であることが非常に多いのです(すみません)。
歳を重ねていき、中学生になると、保護者様としてもテストの結果が非常に気になるようです(当たり前ですね)。
※現在の中1生から大分でも高校受験の制度が変更になり、
今までの中3生偏重型の内申点から、各学年均等配分になってきます。
例えば学校のテストで、90点を取ったとします。
今までが70点(概ね学校平均)だとしたら、生徒自身は嬉しくて仕方ありません。
もちろん、私たち塾講師もとても嬉しくて、ハイタッチをしたりします。
私はそんな時、必ず聞くことがあります。
お母さん、喜んでくれたやろ?と。
しかし、生徒はこういうのです。
うーん、全然。
なんで凡ミスで10点も間違えちょんの!と。
できていないところを叱られて喜ぶ生徒は一人もいません。
以前と比べて良くなったところを認めてあげるから、
次も頑張ろう、となるのです。
繰り返しになりますが、私は現在東セミグループの代表でもありますが、
5月で3歳になる息子の父親でもあります。
この3歳という年齢はまさにあらゆることを吸収し始める歳であり、
3歳から9歳までの吸収力は最も高い年齢であるというデータもあるようです。
口にする言葉、取っていく行動、すべて保護者の背中を見て変わっていきます。
今まで何もできなかったのですから、できるようになること一つ一つがとても愛らしく、
親として一番楽しい時期なのだと思います。
数を1から10まで数えることができる。
その数を英語で言える。
物を投げることができるようになる。
そんな一つ一つの出来事が嬉しいBIGニュースなのです。
しかし、小学生になり、歳を重ねていくうちに、
できないことが保護者の不安として言動に出てくるのです。
何回も書きますが、できていないことを叱られることほど苦痛なことはありません。
塾などで叱られるのではなく、一番の応援者である保護者に叱られるほど辛いことはないでしょう。
うちの子供、集中力ないなぁ、と思ったとします。
そこで、あなた、机に座りなさい!
座って宿題しなさい!
しないとゲーム没収するよ!
★◎#↑・>=)?
などの言葉が飛び交うのです。
たとえそんな気持ちになったとしても、
決して口に出してはいけません。
叱るのは、人に迷惑をかけること(常識を教える)だけで良いのです。
あなたが頑張って勉強するのを見ると、ママ嬉しいなぁ!
しっかりお片づけしてくれるの見るのがママは楽しみだなぁ!
きっとあなたはできるようになるわよ! と。
結果ではなく、未来の行動を認めてあげること。
そしてそれを親としての気持ちとして伝えることは、
生徒がやる気になる大事な大事な第一歩になるのです。
小学生になったら日記を書くようになります。
例えばその日記を読んだ時。
ここ、字が違うわよ!とか、主語がないじゃない!
などと言ってしまうことは、実はとんでもないことなのです。
極論すれば、自分の考えを表現しただけで素晴らしいことなのです。
だから、日記は何か書くことができていたら、
それだけで花マルをつけてあげて欲しいのです。
そして、一箇所、ママはこの表現が大好き!
と言ってみてください。
お子様はきっと文章を書くことが好きになります。
私はこの原稿を自分の子供を想像しながら、
自分のために書いているのかもしれませんね(笑)。
これから皆様のお子様は、たくさんの人や出来事に遭遇していきます。
その中で、大切なことは『自信=自己肯定感』です。
遠い将来、このことが皆様の頭の片隅に残っていますように。
お子様の応援者になりましょう!