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コラム

全国模擬授業大会

2016年2月28日

テーマ:学習塾の裏側

コラムカテゴリ:スクール・習い事

大分の学習塾 東セミの阿部です。

学習塾の講師は、平常時の業務は学校が終わった後、夕方から夜までが主業務時間となります。授業をしていると、時に生徒から次のようなことを言われることがあります。

先生、昼間何しよんの?
と。まぁ、その気持ちはわからないでもないです。

しかし、実際には塾講師としての仕事は、非常に多いのです。
生徒一人一人の性格や学力は違います。
毎日生徒の成績を上げるために、学習状況をチェックしたり、生徒や保護者と面談をさせて頂いたり。
東セミでは全国の学習塾の勉強会に積極的に参加しています。
人事考課の一つに、社外の勉強会に参加すること、という項目があるくらいです(笑)。

さて、話を戻しまして。
もちろん、一番は授業の練習です。
授業の練習にも大きく分けて2つあります。

1つは授業開始時の5分程度のモチベーションアップのためのプレゼンテーションの練習です。授業を受ければ成績が上がるという都合の良いことはありません。実際には、生徒のやる気を引き出してから授業をしないと、講師の声は生徒の耳から入り、そのまま出て行くだけになってしまうのです。

新人講師が陥りやすい罠でもあります。
教えたいことがたくさんあるが故に、いきなり全力で授業を始める。
これは典型的な失敗パターンと呼んでいまして、授業後、生徒には何も残りません。
だから、将来の話や時事ニュースの話などをしてから、授業に入っていくのです。コーチング的に言えば、コップを上向きにしてから水を注ぐという物です。

さて、本題に戻ります。
実はもう一つが塾講師の王道である、授業の練習です。

わかりやすさ、楽しさを追求していきます。

実は東セミグループでは20年近く続けている研修があります。
模擬授業研修です。
火曜日から金曜日の間、毎日13:00に明野教室に集合し、
模擬授業やプレゼンテーションの練習を行うのです。

20年近く続けている研修ですが、4年前に事件がありました。
愛知県の大手学習塾主催の全国模擬授業大会に参加してきたのです。

一言で言えば、レベルが違う、です。

井の中の蛙、大海を知らず。
まさにその言葉の通りでした。

初回は様子を見るだけ。
翌年東セミのエース級の先生に挑戦してもらいました。
結果は惨敗。

大分という狭いエリアの中の1つの塾だけでは
レベルが上がらない、ということです。
私たちなりにかなり良い授業をしているという自負があったのは事実です。
しかし、4年前の挑戦で脆くも崩れ去りました。

そこで、昨年から全社あげての取り組みに変更しました。
全社員でもう一度授業力を全国レベルに引き上げる。
このために、昨年末より、一から練り直しています。

まずは全国レベルの授業を完全に真似してみる。
歌舞伎の世界の守破離の守の部分です。
1月から2月で社内で完全実演授業予選会を開催しました。
私自身も参加し、授業の組み立てや板書のあり方を再考する
非常に良い機会になっています。

明日29日は自分なりの模擬授業案を作成し、書類審査。
3月中に書類審査をクリアできた先生は、実際の模擬授業の練習に突入です。

そして、GW初日に開催する社員総会が今年は模擬授業大会社内予選会に
なりました。
40名の講師によって、渾身の授業に挑戦です。

そこで当選した5名の講師が10月に開催される全国大会に出場します。
今年は1年がかりでの挑戦です。
何とか受賞したいところです。

塾講師の仕事は、第一に最高の授業を提供し、成績を上げること。
今年は、大きなギアチェンジの一年でした。
生徒の皆様に早く還元していきたいですね。

さらなる授業力のアップにご期待ください!

この記事を書いたプロ

阿部賢悟

学力向上と人間教育に力を入れる学習塾のプロ

阿部賢悟(株式会社 熱き情熱コーポレーション(東セミ))

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