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杉山健司プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

中学1年生は、英語の点数と勉強方法に要注意

杉山健司

杉山健司

テーマ:中学英語

このコラムを読んでいる中学生のお母さん、英語の定期テストが、自分が中学1年生の時代と比べると、各段に難しくなっていることを知っていますか?

このことは、「中学英語の難化」というフレーズで言われるほど、近年教育業界で常識となっているのです。知っている人は知っていますが、知らない人は、こういう常識を知りません。どきっとしたあなた、心配しなくていいです。

うちの塾に相談に来る中学生のお母さんに、中学生英語が昔と違ってとってもむずかしくなっていることを話すと、知らない人の方が多いです。

中学英語がむずかしくなったって、どういうこと? なんで?

それはですね、一言でいえば国の方針なのです。政府が、英語を使える日本人を養成したいからです。身近なところで言えば、高校卒業までに英検2級レベル、つまり「社会生活に必要な英語を理解し、使用できるレベル」の英語力習得を目指すという指針が示されました。

高校卒業までの到達目標が引き上げられれば、当然中学校で教えるレベルも、上がります。今の中学英語の教科書は、「小学校で十分英語に慣れ親しみ、コミュニケーション活動に加え、段階的な読み書きを行ってきた」という建て前を前提として作られています。

僕らが中学生だったころは、中学1年生になって初めて英語を習ったので、アルファベットの大文字、小文字の書き取りから習いました。中学1年1学期の中間テストでは、アルファベットの大文字、小文字の問題と、ごく簡単な単語の問題でしたから、満点取る子が多かったし、ほとんどの子が80点以上でした。

でも、今の中学生は、そんなことは小学校でやっているはずだということで、いきなり英文の一部の空欄に適切な単語を書いて文を完成させる問題が出ます。また、肯定文を疑問文や否定文に書き換える問題も、出題されます。

小学校では、英語に慣れ親しむことが、英語学習の目標なので、英語の時間は、聞くことと話すことが中心になります。単語の書き取りは、ほとんどやらないでしょう。しかし、中学校では、聞く、話す、読む、書くの4技能の習得が求められます。

我々の時代は、読む、書くのみだったので、何年やっても話せない日本の英語教育といって、内外から批判されてきました。だから、今はその反動で、話す、聞くに時間が割かれています。結果として、読む、書くの時間が減ります。

中学生、高校生が習得すべき英語レベルは、ざっくり僕らの頃の2倍ぐらいに引き上げられていますが、学校で教える時間は変わっていません。だから、今学校英語で何が起きているかというと、極端な2極化です。上位層と下位層に分かれます。中間層がほとんどいません。

今の中学生は、単語と文法を覚える時間が、学校では少なくなっています。だから、その分家で取り組まないと、身に付きません。つまり家で英語の勉強をしないと、テストの点数は下がります。そして英語下位層になります。

中学1年生は、今のスタート時期がとても大切です。英語下位層になりたくない人は、単語と文法を練習する時間を自分でしっかりと作ることです。1人でできないならば、塾を利用するのがいいでしょう。

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杉山健司
専門家

杉山健司(学習塾講師)

杉山学習塾

生徒一人一人の個性にあわせて『勉強の処方箋』を用意する、きめ細かな個別指導を行っています。的確な指導で勉強の楽しさを知り、学習意欲が備わった生徒はどんな勉強をしたいかを自発的に考え、急速に成長します。

杉山健司プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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