配偶者とのお金の意識の違いを乗り越えるために⑧
こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
全4回でお届けしてきた
「給料が伸びない時代の家計防衛術」。
いよいよ今回が最終回です。
ここまでで、
・家計が苦しくなる理由
・固定費の見直し
・収入アップと資産運用
についてお伝えしてきました。
それでもまだ、心のどこかに
「でも、本当にこのままで大丈夫なのかな…」
という不安が残っていませんか?
その不安の正体は、実はとてもシンプルです。
将来が“見えていない”こと
これが、40代・50代のお金の不安を大きくしています。
1. お金の不安は「感覚」ではなく「見えなさ」から生まれる
多くの方が、こんなことを考えています。
・老後資金って、結局いくら必要?
・今の貯金ペースで間に合うの?
・何歳まで働けば安心?
・教育費と老後、両立できる?
でも実際には、
ちゃんと数字で整理したことがない
という方がほとんどです。
だから、
・なんとなく不安
・周りの話を聞いて焦る
・ネット情報でさらに不安になる
という悪循環に入ってしまいます。
ここで役立つのが、 **ライフプラン(お金の人生設計)**です。
2. ライフプランで分かること
ライフプランと聞くと、
「難しそう」「大変そう」と感じるかもしれません。
でも本質はとてもシンプル。
ライフプランで見えることは
・これから先、いつ・どれくらいお金が必要か
・教育費・住宅ローン・老後資金の全体像
・今の家計で足りるのか、足りないのか
・もし足りなければ、どこをどう整えばいいのか
つまり、
“漠然とした不安”が“具体的な対策”に変わる
ということです。
3. 「老後2000万円問題」に振り回されないで
40代・50代の方が特に不安になるのが、
いわゆる「老後2000万円問題」。
でも、この数字は
すべての人に当てはまるわけではありません。
・住居費はいくらかかる?
・年金はいくら受け取れそう?
・何歳まで働く予定?
・生活水準は?
これによって、
必要な老後資金は大きく変わります。
ライフプランを作ると、
「2000万円もいらなかった」
「思ったより準備できている」
というケースも少なくありません。
数字で見ると、
不安は意外と小さくなることが多いのです。
4. 40代・50代だからこそ、ライフプランは意味がある
「もう50代だし、今さら遅いのでは?」
そんな声もよく聞きます。
でも、実は逆です。
40代・50代は、
・教育費のゴールが見え始める
・収入・働き方の選択肢が具体的
・老後までの年数が現実的に分かる
つまり、
いちばん現実的で、精度の高いライフプランが作れる時期。
このタイミングで一度整理しておくと、
・ムダな不安が消える
・やるべきことが明確になる
・お金の判断に迷わなくなる
という大きなメリットがあります。
5. ライフプランは「完璧」でなくていい
ここで大切なことをひとつ。
ライフプランは、
一度作ったら終わりではありません。
・収入が変わる
・働き方が変わる
・子どもの進路が変わる
・健康状態が変わる
人生は常に変化します。
だからライフプランも、
定期的に見直しながら“育てていくもの”。
最初はざっくりで十分です。
6. 今日からできる「安心への第一歩」
最終回として、
今日からできる小さなアクションをまとめます。
□ 年金の見込み額を確認してみる
□ 住宅ローンの残高・完済年齢を見る
□ 教育費がいつ終わるか書き出す
□ 「何歳まで、どんな働き方をしたいか」考えてみる
これだけでも、
お金の不安は一段階軽くなります。
シリーズを通して伝えたかったこと
給料が伸びない時代でも、
家計は「守って」「整えて」「少し攻めて」「見える化」すれば、
必ず安心に近づきます。
40代・50代は、
不安が増える時期でもあり、
人生を立て直すチャンスの時期でもあります。
ひとりで悩まず、
数字で整理しながら、
これからの人生を安心して歩んでいきましょう。
今年1年間お読みいただきありがとうございました。来年も色々と情報提供していきたいと思います。
2026年も宜しくお願い致します。
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