配偶者とのお金の意識の違いを乗り越えるために⑧
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
シングルマザーとしての生活は、収入と支出のバランスを取ることが大きなテーマになります。
頑張って働いても、思った以上に出ていくお金が多くて「どうしてこんなに残らないの?」と感じる方も多いはずです。
そんなときに効果的なのが「家計の見直し」。
でも、「節約」と聞くと、我慢やストレスを思い浮かべる方も少なくないでしょう。
ここでは、無理なく続けられる家計改善のコツをご紹介します。
■ 家計見直しは「固定費」から始める
家計の支出には大きく分けて2種類あります。
固定費:毎月ほぼ決まってかかるお金(家賃、保険料、通信費など)
変動費:月によって変動するお金(食費、日用品、交際費など)
節約と聞くと「食費を削る」など変動費に目が行きがちですが、
実は効果が大きいのは固定費の見直しです。
例えば、スマホを大手キャリアから格安SIMに変えるだけで、月5,000円以上の節約になることも。
年間にすれば6万円以上です。
生命保険も必要以上に加入していないか確認してみましょう。
シングルマザーの場合、掛け捨ての死亡保障や医療保障を最低限に備えておけば、
保険料をぐっと抑えられる場合があります。
■ 食費は「管理」より「仕組み化」でラクに
「食費を減らさなきゃ」と思っても、
子どもがいると外食やお惣菜に頼ることも多くなりますよね。
無理に我慢すると続きません。
そこでおすすめなのが、食費の仕組み化です。
週ごとに食費の予算を分けて封筒に入れておく(現金派向け)
スマホアプリで使った金額を簡単に入力し、見える化する
まとめ買い+冷凍保存で、ムダな買い物を減らす
こうした小さな工夫を取り入れるだけでも、自然と食費が安定していきます。
■ 家計簿は「ざっくり派」でOK
「家計簿は続かない」という声は本当に多いです。
シングルマザーにとって、仕事・家事・子育てをこなしながら細かい家計簿をつけるのは現実的ではありません。
そこでおすすめなのがざっくり家計簿。
「収入 − 固定費 = 残りを生活費」にして、変動費は大きなカテゴリーだけ把握する方法です。
たとえば、
食費・日用品:○円
教育費:○円
その他:○円
この3つくらいを毎月振り返るだけでも十分です。
「何にどれくらい使ったか」が見えると、改善ポイントが自然と見えてきます。
■ 見直しのポイントは「優先順位」
節約は目的ではなく、安心して暮らすための手段です。
子どもの教育費を優先したい
引っ越し資金を貯めたい
旅行やレジャーもたまには楽しみたい
あなたにとって大事なものは何かを決め、それ以外を削る。
このメリハリが、家計改善を無理なく続けるコツです。全部を切り詰めようとすると疲れてしまいます。
■ まとめ:小さな積み重ねが大きな安心に
家計の見直しは、一度取り組むと効果が長く続きます。
特に固定費の削減は「一度見直せばずっと節約できる」もの。
ムリな節約ではなく、仕組みづくりでストレスを減らしながら改善することがポイントです。
「今日から全部やろう」と気負わずに、
「まずはスマホ料金を見直す」
「食費を1週間だけ仕組み化してみる」といった小さな一歩から始めましょう。
その積み重ねが、将来の安心へとつながります。
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