税金控除について
こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
新NISA制度もかなり普及してきましたが、
ネットの情報だけでS&P500を選んでいる方はいませんか?
S&P500はNISAを運用している人の多くがまずはS&P500だけでいいというほど人気があるようです。
今回はS&P500はどうして人気なのか
また本当にS&P500だけでいいのかについて検証しました
そもそもS&P500とは何でしょうか?
S&P500はアメリカ合衆国の主要な株価指数の1つで、
米国の主要な企業500社の株価の動向を反映しています。
多様な業界、セクターにわたる企業が含まれていることが挙げられ、
経済全体の健全性や株式市場の動向を示す重要な指標の1つとされています。
多くの投資家や証券アナリストはS&P500の動向を追跡して、
株式市場の全体的なトレンドを把握したり
パフォーマンスを分析するために役立てています。
また、
投資ファンドや金融商品はS&P500のパフォーマンスに連動するように
設計されているものも多くあります。
S&P500だけでいいと言われている理由はS&P500が、 世界ナンバー1の経済大国である米国の主要企業で構成されていることから 安定性と成長性があると考えられているためです。
詳しくは次の4つの理由があります
①市場代表性
S&P500は米国経済全体の健全性や成長を反映し市場全体の動向を代表しているから
②多様性
幅広い業界やセクターの企業が含まれているためリスク分散ができ、
ポートフォリオが安定しやすいから
③簡便性
専門的な分析がいらずS&P500の購入だけで多くの企業のポートフォリオを1度に取得できるから
④低コスト
S&P500に連動するインデックスファンドやETFは一般的に低コストで取引できるから
これらの理由により、
S&P500は新NISAで購入できる銘柄として魅力的な選択肢であり
ポートフォリオの基盤として人気があるのです。
では本当にS&P500だけでいいのでしょうか?
S&P500は他の指数や投資戦略と比較してどうかという視点で判断した場合、
単一の株価指数としてはリスクが比較的高いと見なされることがあります。
S&P500はリスクが高いと言われる4つの理由を見てみましょう
①価格変動のリスク
S&P500を構成する企業の株価は価格変動が大きい傾向があります
②構成企業のリスク
S&P500は大手企業を中心に構成されていますが、
業績の悪化、競争の激化、規制の変更など個々の企業のリスク要因が
全体のリスクになりやすい傾向があります。
③市場リスク
米国経済全体や世界経済の不確実性や変動性が影響を与えやすい商品です。
④インデックスファンドやETFのリスク
指数の動きを追尾するため、
指数全体のリスクに加えて管理コストリスクも考慮する必要があります。
では、リスクを分散するにはどのような方法があるでしょうか?
米国のみの投資はリスクが高いため、
全世界株式に分配することでリスクを分散するのも1つの方法です。
全世界株式はオールカントリーとも呼ばれ、
世界中の様々な国の株式市場に投資することを意味します。
地域や国に関係なく世界のあらゆる市場に分散投資する戦略です。
全世界株式には次のような3つの特徴があります。
①地域や国のリスクの分散
特定の国や地域で経済や政治に変化があった時、
ポートフォリオ全体に与える影響を軽減できる
②成長の多様性
特定の国や地域で経済や政治に変化があった時、
ポートフォリオ全体に与える影響を軽減できる
③グローバル経済への露出
世界中の株式市場に投資することで、
グローバル経済の成長に直接的に参加でき
世界的なトレンドやイベントに対応することができる。
日本と米国は同盟国でもあり、経済的な結びつきが強い関係にあります。
そのため米国の景気後退はそのまま日本国内の景気後退につながりやすい傾向にあるのです。
S&P500だけに頼っていると米国が景気後退した場合、
投資した資金が元本割れしさらに日本経済の景気後退で給料が減るという二重苦を得てしまうことも考えられます。
こういったリスクを軽減するためにも、 全世界株式を初めとしたその他のインデックスファンドに分散投資することも1つの方法として検討してみてはいかがでしょうか?
今回のお話は私見であり特定の商品をお勧めしているわけではありません。
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