季節の変わり目に体調不良やぎっくり腰が起こるのはなぜ?

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「ぎっくり背中はなぜ起こる?突然痛む原因と身体の動き」という内容になります。
「朝起き上がろうとした瞬間、背中に強い痛みが走った」「身体をひねっただけなのに、肩甲骨の内側が急に痛くなった」
このように、特別なことをしていないのに突然背中が痛くなった経験はありませんか?
いわゆる「ぎっくり背中」は、身体を動かすと強い痛みが出たり、寝返りや深呼吸がつらくなったりすることがあります。突然の痛みに驚き、「筋肉を傷めたのだろうか」「しばらく動かさない方がいいのだろうか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
特に40〜50代になると、デスクワークや車の運転、家事などで同じような身体の使い方が続くことも少なくありません。そのため、痛みが出た瞬間の動作だけでなく、それまでの生活や身体の状態も気になるところです。
しかし、ぎっくり背中は、筋肉の硬さや姿勢の悪さだけで原因を説明できるものではありません。
背中の痛みには、身体的な負担だけでなく、仕事や生活環境、睡眠など、さまざまな要素が関係する可能性があります。また、突然の背中の痛みには、筋肉や関節以外の病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。
当院では、まず医療機関での確認が必要な症状を見極めることを大切にしています。そのうえで、筋肉や関節などが関係する痛みが考えられる場合には、痛みが出ている背中だけでなく、胸椎・肩甲骨・腰・股関節などの動きや、日常生活での身体の使い方にも目を向けることが重要だと考えています。
目次
1.ぎっくり背中とは?ぎっくり腰との違い
ぎっくり背中は正式な病名ではない
ぎっくり背中とは、突然起こる背中の強い痛みを表す一般的な呼び方であり、医学的に統一された診断名ではありません。
ぎっくり腰が腰の周辺に突然痛みを感じる状態を指すのに対し、ぎっくり背中では肩甲骨の間や背骨の周囲、背中の左右どちらかなどに痛みを感じることがあります。ただし、痛む場所が違うからといって、原因となる組織や痛みの仕組みが明確に分かれるわけではありません。
背中には、背骨を支える筋肉や靱帯、背骨同士をつなぐ関節、肋骨と背骨をつなぐ関節など、さまざまな組織があります。これらの組織が痛みに関係する可能性はありますが、症状だけでどこに問題があるのかを特定できない場合もあります。
痛みが強いから大きく傷ついているとは限らない
突然強い痛みが出ると、「筋肉が切れたのではないか」「背骨に大きな負担がかかったのではないか」と心配になるかもしれません。
しかし、痛みは組織の状態だけで決まるものではなく、神経系による情報処理や、そのときの身体の状態などにも影響されます。そのため、痛みの強さと実際の組織の損傷の程度が、必ずしも一致するわけではありません。
一方で、強い痛みの背景に骨折などの問題が隠れている場合もあるため、単に「筋肉が緊張しているだけ」と考えることも適切ではありません。
大切なのは、ぎっくり背中という呼び方だけで原因を決めつけず、どのような状況で痛みが始まり、現在どのような症状があるのかを確認することです。
2.なぜ何もしていないような動作で突然痛くなるのか?
痛みが出た動作と、その前の生活は分けて考える
ぎっくり背中になった方の中には、「重い物を持ったわけでもないのに、なぜ急に痛くなったのだろう」と疑問に思う方もいらっしゃいます。
例えば、朝起き上がろうとしたときや、椅子に座った状態から後ろを振り向いたときなど、普段から何気なく行っている動作で痛みが出ることがあります。この場合、痛みが出た瞬間の動作だけに注目しても、原因を十分に説明できるとは限りません。
そこで確認したいのが、痛みが出る前の生活です。
長時間のデスクワークや車の運転、家事などで同じような姿勢が続いていなかったか、最近になって身体を動かす機会が減っていなかったか、反対に普段より活動量が増えていなかったかなど、生活の変化を振り返ることも大切です。
ただし、長時間座っていたことや身体を動かしていなかったことが、必ずぎっくり背中の原因になるわけではありません。
背中の痛みには仕事中の身体的負担だけでなく、精神的な負担や生活環境なども関連することが知られています。そのため、一つの生活習慣だけを原因として考えるのではなく、複数の要素を整理する必要があります。
睡眠や疲労も痛みの感じ方に関係する
もう一つ確認したいのが、最近の睡眠や体調の変化です。
睡眠不足が続いているときや、仕事や家事で疲れがたまっているときには、痛みの感じ方が変化する場合があります。また、痛みがあることで眠りにくくなり、睡眠の状態がさらに悪くなることも考えられます。
ただし、睡眠不足やストレスが直接ぎっくり背中を引き起こすと決まっているわけではありません。
突然背中が痛くなったときには、「何をした瞬間に痛くなったか」だけでなく、「その前にどのような生活をしていたか」まで確認することが、現在の身体の状態を理解する手がかりになります。
3.身体をひねる・深呼吸する|背中の痛みと胸椎・肋骨の動き
背中は身体を動かすときにも呼吸するときにも働いている
背中の痛みを考えるうえで知っておきたいのが、胸椎と肋骨の働きです。
胸椎とは、首と腰の間にある12個の背骨のことで、身体をひねったり、上半身を動かしたりするときに関係しています。また、胸椎には肋骨がつながっており、胸郭と呼ばれる胸まわりの構造を形成しています。
胸郭は呼吸に伴って動くため、背中は身体を大きく動かしているときだけでなく、普段の呼吸にも関係している場所です。
そのため、背中に痛みがある場合には、身体をひねる動作だけでなく、寝返りや腕を伸ばす動作、深呼吸などで痛みを感じることがあります。
どのような動作で痛むのかを確認する
例えば、椅子に座って後ろを振り向くと痛い場合には、上半身をひねる動作が症状に関係している可能性があります。
一方、腕を上げると肩甲骨の内側が痛む場合には、肩や肩甲骨、胸郭などの動きも関係しているかもしれません。寝返りの際に痛みが出る場合も、身体の向きを変えるときにどのような負担がかかっているのかを確認する必要があります。
ただし、特定の動作で痛みが出ることだけで、原因となる組織を判断することはできません。
特に深呼吸で背中が痛む場合には、筋肉や肋骨周囲の問題だけでなく、肺や胸膜などの病気が関係している可能性もあります。
呼吸に伴う痛みが新たに出現した場合や、息苦しさ、胸の痛みなどを伴う場合には、身体の動きの問題と決めつけず、医療機関で確認することが重要です。
背中の痛みを確認する際には、単に「どこが痛いか」だけでなく、「どのような動作で痛みが変化するのか」まで把握することが大切になります。
4.ぎっくり背中は肩甲骨や腰・股関節の動きも関係する?
背中だけで身体を動かしているわけではない
身体をひねったり、物を持ち上げたりするとき、私たちは背中だけを使っているわけではありません。
例えば、椅子に座った状態から後ろを振り向く場合には、首や胸椎だけでなく、腰や骨盤などの動きも関係しています。また、床にある物を拾うときには、背中を曲げる動作に加えて、股関節や膝を曲げる動作も必要になります。
このように、日常生活の動作では複数の関節や筋肉が協調して働いています。
特に胸椎と肩甲骨は、腕を上げたり上半身を動かしたりするときに関係が深い部分です。背中の姿勢によって肩の動く範囲が変化することも知られており、身体の一部分だけを見ても、動作全体を十分に理解できない場合があります。
関節が硬いことを原因と決めつけない
ただし、ここで注意したいことがあります。
それは、肩甲骨や股関節の動きが悪いからといって、それが直接ぎっくり背中を引き起こすとは限らないということです。
例えば、股関節の動く範囲が小さい方でも、背中に痛みがない場合はあります。反対に、身体が比較的柔らかい方でも、突然背中に痛みが出ることはあるでしょう。
つまり、身体の柔軟性だけで痛みの有無を判断することはできません。
当院では、筋肉や関節の硬さだけでなく、実際の動作の中で身体がどのように動いているのかを確認することを大切にしています。
背中に痛みがあるから背中だけを動かせばよいというわけではなく、肩甲骨や腰、股関節なども含めて、現在の身体の状態を確認することが重要だと考えています。
5.ぎっくり背中になったら安静にした方がいい?
痛みが強いときに無理をする必要はない
突然背中が痛くなると、「しばらく動かさずに安静にしていた方がいいのではないか」と考える方もいらっしゃいます。
確かに、痛みが強いときに無理に身体をひねったり、強くストレッチをしたりする必要はありません。痛みが出る動作を繰り返し確認することも、かえって症状を強くする場合があります。
まずは、痛みが出にくい姿勢や動作を選び、身体への負担を調整することが大切です。
一方で、筋肉や関節などが関係する急性の痛みでは、必要以上に長期間安静を続けることが適切とは限りません。
急性腰痛では、長く寝て過ごすよりも、可能な範囲で日常生活の活動を続ける方が、痛みや身体機能の回復に役立つことが報告されています。
ただし、これは主に腰痛に関する知見であり、ぎっくり背中にそのまま当てはめられるわけではありません。突然の背中の痛みでは、まず重大な病気や骨折などの可能性を確認する必要があります。
痛みが落ち着いた後も急に活動量を増やさない
背中の痛みが少し軽くなると、普段どおりに動けるようになったと感じるかもしれません。
しかし、痛みが落ち着いてきたからといって、すぐに長時間の家事や重い物を持つ作業を再開する必要はありません。反対に、痛みが出ることを心配して、必要以上に身体を動かさなくなることも避けたいところです。
大切なのは、そのときの症状に合わせて、無理のない範囲で活動を調整していくことです。
例えば、長時間座り続けるのがつらい場合には、途中で姿勢を変えたり、短時間立ち上がったりする方法が考えられます。また、家事を再開するときも、一度にまとめて行うのではなく、負担の少ない作業から少しずつ戻していくとよいでしょう。
ぎっくり背中の回復までにかかる期間は、原因や身体の状態によって異なります。
「何日で治る」と一律に判断するのではなく、痛みの変化や日常生活でできる動作を確認しながら、活動を再開していくことが大切です。
6.ぎっくり背中で医療機関に相談した方がよい症状
突然の背中の痛みを筋肉の問題と決めつけない
ぎっくり背中という言葉を聞くと、筋肉や関節が原因で起こる痛みを想像する方が多いかもしれません。
しかし、背中の痛みには、背骨や筋肉だけでなく、心臓や血管、肺などの病気が関係している場合もあります。そのため、突然背中が痛くなったときには、痛みの場所や動作による変化だけでなく、ほかにどのような症状があるのかを確認することが重要です。
特に、突然の非常に強い背中の痛みに加えて、胸の痛み、息苦しさ、冷や汗、失神などがある場合には、救急車を呼ぶなど、速やかな救急対応が必要です。
このような症状には、大動脈解離や心臓、肺などの緊急性の高い病気が関係している可能性があります。
また、発熱を伴う背中の痛み、安静にしていても続く強い痛み、手足のしびれや筋力低下が進行している場合なども、医療機関での評価が必要です。
50代以降では骨粗鬆症による骨折にも注意
もう一つ知っておきたいのが、骨粗鬆症による背骨の骨折です。
特に閉経後の女性や高齢の方、骨粗鬆症を指摘されている方では、転倒などの大きな衝撃がなくても、比較的小さな負荷で背骨に骨折が起こる場合があります。
例えば、身体を曲げたときや物を持ち上げたときに突然背中が痛くなった場合でも、筋肉の問題だけとは限りません。
そのため、骨粗鬆症がある方や骨折のリスクが高い方で、突然背中に痛みが出た場合には、医療機関で確認することが大切です。
背中が痛くなったからといって、必ずレントゲンやMRIなどの画像検査が必要になるわけではありません。しかし、骨折や重大な病気が疑われる場合には、早期に検査が必要になることもあります。
ぎっくり背中だと思っていた症状が、必ずしも筋肉や関節の問題とは限らないことを知っておく必要があります。
当院でも、整体による対応が適切ではないと考えられる症状については、医療機関での確認を優先することが重要だと考えています。
7.ぎっくり背中を繰り返さないために|当院が大切にしていること
痛みが出た場所だけでなく、現在の身体の動きを確認する
ぎっくり背中になった方の中には、以前にも似たような背中の痛みを経験している方がいらっしゃいます。
「前回は数日で落ち着いたけれど、また同じように痛くなった」「以前よりも背中の痛みが気になるようになった」
このような場合、痛みが出た場所だけを確認するのではなく、現在の身体の状態や日常生活の変化にも目を向けることが大切です。
例えば、以前と比べて身体をひねりにくくなっていないか、腕を上げるときに背中まで動かしにくくなっていないか、長時間座った後に身体を動かすと違和感が出ないかなど、日常生活の動作を確認します。
また、胸椎や肩甲骨だけでなく、腰や股関節などがどのように動いているのかを確認することで、身体全体の動作の特徴を把握する手がかりになります。
ただし、特定の関節が硬いことや、動きに左右差があることだけで、ぎっくり背中の原因を判断するわけではありません。
大切なのは、痛みが出ている背中だけに注目するのではなく、現在の身体がどのように動いているのかを総合的に確認することです。
痛みが落ち着いた後の生活も大切にする
ぎっくり背中の痛みが落ち着くと、それまでの生活に戻る方が多いと思います。
しかし、痛みがなくなったことだけで、身体の状態や日常生活での負担が以前と同じになったとは限りません。特に、仕事や家事で同じような動作が続いている場合には、現在の活動量や身体の使い方を振り返ることも大切です。
例えば、長時間のデスクワークが続く方であれば、仕事中に姿勢を変える機会を作ることが考えられます。また、運動する機会が少なくなっている方であれば、無理のない範囲で歩く時間を増やすなど、日常生活の中で身体を動かす機会を作ることも一つの方法です。
ただし、特定の体操やストレッチを行えば、必ずぎっくり背中の再発を防げるわけではありません。
当院では、痛みが出ている部分だけを施術するのではなく、身体全体の動きや生活状況を確認しながら、一人ひとりの状態に合わせて身体の使い方や活動量を考えることを大切にしています。
ぎっくり背中は、突然痛みが出るため、どうしても痛くなった瞬間の動作に意識が向きやすいものです。
しかし、痛みが出た瞬間だけでなく、その前の生活や現在の身体の状態まで確認することが、今後の身体の使い方を考えるうえで重要になります。
「以前にもぎっくり背中になったことがある」「痛みは落ち着いたけれど、また同じようになるのではないかと心配している」という方は、背中だけでなく身体全体の動きにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
大分駅前整体院では、医療機関での対応が必要な症状を確認したうえで、筋肉や関節などが関係すると考えられる背中の痛みに対して、胸椎・肩甲骨・腰・股関節などの動きや日常生活での身体の使い方を確認しています。
痛みが落ち着くことだけを目標にするのではなく、これからも安心して日常生活を送るために、今の身体の状態を知ることを大切にしていきましょう。









