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ダークパターン

利光哲哉

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テーマ:Web

NHKのクローズアップ現代で、「ダークパターン」をやっていた。
NHKのクローズアップ現代「ダークパターン」
最近、ネット販売などで、ダークパターンによる被害が多くなっているようだ。
通販サイトで「5000円/個が、今だけ(初回) 1980円、さらにもう一つお付けします。」みたいな販売スタイルを見かける。
思わず、この商品の原価は、200円か!裏があるよね(笑) と思ってしまう。

【ダークパターンとは】→Microsoft Copilotからの回答です。
 ダークパターンとは、主にウェブサイトなどで、ユーザーを不利な決定に誘導するように作られたユーザインタフェースのことを指します。これは、ユーザーが思っているよりも多くの時間やお金を使わせる、または注意を払うように設計されています。
 具体的な例としては、購入時に保険に入会させたり、何かを定期購入させるなどの特定の行動をユーザーに促すものがあります。また、「『購入ボタン』よりも『定期購入ボターン』の方が目立つ配色や大きさになっている」や「登録は簡単なのに退会が非常に面倒である」などの例もあります。
 ダークパターンは2010年ごろにイギリスのUX専門家であるハリー・ブリグナル氏が命名し、広く認知されるようになりました。欧米各国では、徐々にダークパターンを規制する動きが出てきています。日本でも、2021年6月に「特定商取引に関する法律」通称・特商法の改正が行われ、2022年6月1日から施行されています。
 ダークパターンにはさまざまな手法がありますが、2019年に米プリンストン大学が11,000以上のECサイトを分析し、主なダークパターンを7種類に分けた分類を示しました。これらの手法は、消費者を欺く行為への規制が世界中で強化されています。

ダークパターンの具体的な例をいくつかご紹介します

1. スニーキング(こっそり):
ユーザーにとって重要な情報をこっそり隠したり偽装したりする手法です。例えば、購入カートに勝手に別の商品を追加する、購入する段階の途中でいつの間にか手数料や送料などを追加するなどがあります。

2. アージェンシー(緊急性):
偽りの期間をユーザーに示して、決断を急がせる手法です。例えば、「まもなくセール終了、お急ぎください!」といった表示でユーザーを焦らせながら、実際にはセール期間が開示されていないといったケースがあります。

3. ミスディレクション(誘導):
ユーザーの感情を故意に操作し、正常な判断をさせないように誘導すること。また、ユーザーに選ばせたい選択肢を選ばせたり、逆に選ばせないようにしたりする手法です。例えば、ある商品のオプション機能として、セキュリティサービスに申し込むかどうか「はい」「いいえ」のどちらかを選択する際、「いいえ、プライバシーが漏洩しても構いません」という一文にすることで、ユーザーに不安感や後ろめたさを感じさせて「はい」を選択するように誘導する手法があります。

4. ソーシャルプルーフ(社会的証明):
自分よりも周囲の判断が正しいと思い込む人間の心理を悪用した手法です。例えば、その商品を多くのユーザーが閲覧してお気に入りに追加しているように見せかけたり、出自が不明なユーザーレビューで人気が高いように見せかけたりするケースがあります。

5. スケアシティ(希少性):
商品の希少性をアピールし、ユーザーに購入を急がせる手法です。例えば商品のカート付近に「在庫3点」「在庫僅少」といったメッセージが表示されると、ユーザーは「急いで買わないといけない」と感じます。

6. オブストラクション(妨害):
登録解除やキャンセルなどの行動を取りたい場合に、過度な障害を設けてユーザーが希望する行動を取らせない手法です。例えば、サブスクリプションの契約を解除したいのにメニューが隠されていたり、解約する前に数ページにわたる長いアンケートに延々と答えなければ手続きを完了できなかったりするケースがあります。

7. フォースドアクション(強制):
ユーザーが特定の行動を取らざるを得ない状況を作り出す手法です。例えば、サイトを閲覧するためには必ず会員登録をしなければならない、といったケースがあります。

これらの手法は、一時的には売り手の目標達成に繋がるかもしれませんが、長期的に見ればユーザーの信頼を失い、法律違反に該当する可能性もあります。

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利光哲哉(DXコンサルタント)

利光コンサルティング

中小企業のDXを進めるため、スマホなど身近なツールを使った先端技術の利活用を提案。社員一人一人が業務プロセスの変革に取り組む環境を整え、組織の成長を支えます。大手ITベンダーや大学での支援実績も豊富。

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