効果的な振り返りは価値に変わる

私は2009年に独立開業したので今年で16年目となります。

幅広い社会保険労務士の業務の中でも研修やセミナーへの登壇に絞っているので、同業者の中では登壇回数は多い方だと思います。　※現時点での通算登壇回数は1，049回

過去の資料を見返すと（原則は同じなので）今でも使っているスライドはあるものの、よくこれで話せたものだと驚くことがほとんどです。その時もベストの状態だったのですが今とは大違い。

その差こそがきっと成長なのだと前向きに解釈しています。

パーフェクトに終わったことなんてありません。話す順番が違っただとか、この事例は伝わりにくかっただとか、終わった後には必ず改善点が浮かぶものです。すぐに忘れてしまうので、メモをして次回以降は改善するようにしています。このような積み重ねを1，000回以上も繰り返してきたことで今があると確信しています。

私たちは日々、様々な失敗をしています。でも、残念ながらすぐに忘れてしまいます。

もちろん全て記憶していたらやっていけません。しかしながら、特に大切な業務に関することの失敗を2度と起こしてもいけないのです。そのためには日々の振り返りが必須。終業前の15分程度でも構いません。その日の振り返りと翌日のスケジューリングをします。

その際の効果的な質問は「今日を最初からやり直すとしたら、どこを改善すればもっと良い一日になっただろうか」

改善策をセットにすることで再現性が生まれます。その積み重ねは時間の長さとなり、やがて価値に変わるというわけです。