PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)は最強のギミック
先日、ある高校生向けのセミナーで企業が抱える課題について話をさせていただきました。工業・商業系の高校生の有志が、特許情報プラットフォームの活用方法を学ぶセミナーです。取り組んでいる姿を後方の席から見ていると、数年したらこの皆さんが社会に出てきて、我々と一緒に仕事をしている場面を想像しながら、これからの社会・地域・会社の担い手として活躍してほしいという思いが湧いてきました。
セミナーが終わり、関係者の方々とコロナ対策を取りながら軽く食事をしたときに、先程の思いをセミナー講師の先生にお話しした時に、思わぬ言葉を返されました。
「生徒たちは、担い手ではなく、創り手になって欲しいですね」
この言葉を耳にしたとき、私は「担い手」と「創り手」の大きな違いに気付かされてしまいました。
講師の先生はこう続けます・・・
「今の社会・地域・会社の現状を作ったのは我々です。我々が作ったものを生徒に背負わすのはダメだ。
この現状に向き合う担い手こそ我々であり、生徒や若者は、そこから新しいものを創り出す創り手でなければと考えています」と・・・。
これ以降、私は「創り手」と「担い手」の使い方を意識するようになりました。
担い手である我々は、創り手である生徒・若者に何を残せていけるでしょうか。
人との出会いや会話は、本当に多くのことに気付かされ学べるものだと再認識できた8月の出来事でした。