社員教育として学校現場を活用させてもらおう！

キャリア教育を行っていると、地域企業の経営層の方々と接することが多く、自社の人財確保・育成について相談をされることが多い。人財育成に関しては、定期的に講師を呼んで学ぶ場をつくり、業務等で必要なスキルを習得できるようにカリキュラムを組んでもらい実施しているそうだ。求める人財に成長していますかとお伺いすると、殆どの経営層の方々が首を横に振る。研修は、真面目に受講しレポートなどもきちんと提出している。今後の仕事に反映したいなどと前向きなコメントを記載しているが、活かされている様にはまだまだ見えない。この様なご意見にぶつかることが少なくない。
なぜだろう？
腹落ちしていないのだろう。まだまだ自分の言葉に落とし込めていないのだろう。どの場面で使えるのかイメージが掴めていないのだろう。私は、自身の経験値からこの様に考えてしまう。
企業も学校も共通している部分ですが、インプットとアウトプットのバランス、そしてインカムが必要だと思う。インプットした確かな情報を、自分の言葉で表現（アウトプット）し、聞いてくださる方々に伝わるか（インカム）を実感してはじめてインプットしたものが自身のものになる。
　学校現場では、総合的な学習・探究の時間を活用して、地域の大人（企業・企業人）との関りから自身のキャリア形成を行う学校が増えている。このチャンスを生かしませんか。社員の持つ知識・技術、更には企業の事業は、児童生徒の活きた教材として活用価値がある。社員教育で行うインプットを、自分の本当の知識・財産にする為、学校教育の現場を活用させていただき、児童生徒と共に社員自身も更に成長する場にしませんか。