PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)は最強のギミック
学校が終わってからの放課後、また長期休暇中など保護者の代わりにお子さんと一緒に過ごし、見守ってくれる「学童保育」の必要性は、年々増しているように感じます。今回ご紹介するのは、長年PTA活用を行っていた「地域のおじちゃん・おばちゃん」が運営する「民間学童保育 みらいぽけっと」です。
なぜ元PTAの役員がこの民間学童保育施設を開設するのか、センター長である後藤祐子氏に尋ねてみました。長年のPTA活動で感じていた「主役は誰?学びはこれでいいの?」という疑問が、どんどん大きくなり始め、社会の変化に伴う学びの変化や必要とされるチカラが大きく変わるなかで、何が出来るだろうと自問自答した結果、今までの経験値や培ってきたネットワークをフル活用した民間学童保育みらいぽけっとの設立を決めたとお話してくれました。特に非認知能力の育成をベースに、生活習慣や人との協働、更に学校では教えてくれないプログラムなどを提供するそうです。
令和4年3月末オープン予定で、現在スタッフや多くの外部ネットワークと調整中で、今後の情報公開も楽しみです。私がキャリア教育の視点から注目しているのは、非認知能力の育成と学校では教えてくれないプログラム内容です。非認知能力は、教育現場だけにと止まらず、企業等における社員育成にも必要とされ、近年、多くの書籍が出版されています。つまり、キャリア形成には必要なチカラと言えるでしょう。
また、学校では教えてくれないプログラムに関しては、この学童保育をサポートする企業や事業所の仕事を題材としたプログラムが持ち込まれ、地域企業と連携した地域人財育成にもつながる期待を寄せています。元PTA役員と専門スタッフ、そして外部ネットワークの協働で、新しい学童保育の在り方を提唱してほしいものです。