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耐力壁が偏在していると、地震時などに建物がねじれて大被害につながりやすい

武石明

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風通しや日当たりを確保するため、南側に大きな開口部を取り、寒い北側は開口を最小限にして壁を多く配置する平面計画は、日本各地で多く見られます。
しかし、このようなプランは、全体では壁量を満足するが、耐力壁が偏在しているため、地震時には南側が大きく傾き、倒壊する恐れがあります。
これは、阪神・淡路大震災の時多く見られた被害です。
建物の重さの中心を重心、堅さの中心を剛心と言います。
重心はほぼ平面形の図心となります
建物の堅さとは、耐力壁の強さ(壁倍率×長さ)です。
例えば、南側も北側も同じ壁量であれば剛心は建物の中心となるが、壁量が北側に偏っていれば剛心も北側よりになります。
また、重心と剛心にずれが生じている事を偏心といいます。

2022_02_20-1

2022_02_20-2


ずれの長さ(偏心距離)は、大きければ大きいほど、水平力が作用した時の建物はねじれが大きくなり、倒壊する危険性が高まる。
たとえ偏心が小さくとも、外周部に壁が少なく中心部に偏在しているプランは、外周部が大きく振られやすい。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

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専門家

武石明(一級建築士)

株式会社研創

木の特性を知り尽くした設計士の視点と、古き良き伝統の大工技術、更にはコンピューター解析での「限界耐力計算法」による耐震証明が融合された、住めば住むほどその真価を実感出来る「こだわりの木造住宅」を提供。

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