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福隆寺・本堂の耐震改修工事の経過 No.3

武石明

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工事の施工手順は、現場に入る前に木材の加工をしなければなりません。
倉庫に保管してある木材をその用途に合わせて工場で加工します。
大半の木材はスギ材ですが、土台はケヤキ、廊下の床材はヒノキです。
床板や天井板は全て張替えになるので、現状に合わせて幅や長さを決め仕上げます。
この選別と加工は長年の経験を積んだ大工職人の技術を要します。

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この建物の柱脚は、外部に面した部分は土台で受けているが、内部の柱の全てが礎石の上に直接建っています。
土台の一部は柱の圧縮によりめり込み、床面が下っています。
内部の柱は礎石との接合部が腐れています。
これを修復する為に、建物全体を持ち上げ損傷部分を入れ替えます。
先ずは、床板全てを取り払います。
次に、建物を補強してジャッキで持ち上げます。
ところが柱の中心部にシロアリの被害が10本以上も見つかり建物を下ろした後入れ替えました。


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その後、足固めの取付とサッシの入れ替え、外壁の下見板を張ります。
今年は床下地を組み、来年春より屋根の改修を行う予定です。


詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

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専門家

武石明(一級建築士)

株式会社研創

木の特性を知り尽くした設計士の視点と、古き良き伝統の大工技術、更にはコンピューター解析での「限界耐力計算法」による耐震証明が融合された、住めば住むほどその真価を実感出来る「こだわりの木造住宅」を提供。

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