家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
昨年4月、熊本地震で新耐震基準制定後の家が約80棟倒壊しました。
同年10月9日、NHKスペシャル「あなたの家が危ない!耐震基準の意外な盲点、熊本地震で明らかに!」が放送されました。
築後5年の新しい家の倒壊要因を専門家の調査を基に詳しく検証しています。
現行の建築基準法の不備も指摘しています。
木造の家の場合、500㎡以上又は3階以上でなければ構造計算による安全性の証明は対象から外されています。
この事情から多くの設計者は構造に無関心であるのが実情です。
中には基本プランとデザインだけで、後の構造設計はプレカット工場にお任せ、という実態も報告されています。
この放送内容の結論を一言でいえば、いくら法律で耐震基準を定めても、それに携わる設計者・施工者の意識の欠落と無知によって、安全とはいい切れません。
従って、「新耐震基準の家であっても、耐震診断をお勧めします」と警告しています。