女性の貧困問題に通じる日本の賃金格差。なかなか埋まらないジェンダーギャップ…

石井順子

石井順子

女性自身が自分の収入や資産形成について考えてほしい!

SDGsは世界で目標にされた
持続可能な開発目標です。
持続可能で多様性と包括性の
ある社会を目指します。

誰一人取り残さない、
包括性とは全体を包み込む、
誰も排除されないということ。
日本ではどのくらいできているのか。

SDGsの17の国際目標の中に
ジェンダー平等を実現しよう、
というものがあります。
女性が性差による差別を受けず、
政治や就労の機会を
男性と平等に得るというもの。
日本の現状はどうか?

世界経済フォーラムが発表した
2022年のジェンダーギャップ指数の
日本の総合順位は
146ヶ国中116位。
特に遅れているのが経済の121位と
政治の139位です。
新興国より悪いです。

実際の賃金はどうでしょう。
ある調査で日本企業の男女の賃金格差、
平均で3割とのこと。
私の働いていた、金融・保険の男女差、
女性は男性の6割です。
4割の差です。業種では一番大きいです。

小売り、卸売りも同様です。
飲食業で7割。こちらの方がまだいいです。
医療や福祉は一番差がなく8割くらい。
いずれにしても日本は差が大き過ぎ。
小売りや飲食はパート、アルバイトなど
非正規雇用が多く、納得します。

金融や保険は正社員でも女性の賃金が
少ないということ。
男性の賃金が高いこともあるかも。
差が開きすぎ。
金融機関の社員だった時、
仕事のできない男性を見ていて
なんでこの人、私の3倍も
お給料もらっているのかな?
ばかばかしい、と銀行から
転職したことがあります。

女性の管理職がいなく、高収入が少ない、
結婚すると扶養に入り
正社員からパートになる、
などもあります。
パートで扶養なら
社会保険料も払わなくていいですが
将来の退職金や年金も期待できません。

50歳時点で子どもがいない
生涯無子率は、2020年の50歳女性で
日本は27%、先進国では高いです。
スウェーデンで12.2%、
アメリカで11.9%です。
結婚を選択しないから仕方ないでしょうか。

子どもがいてもいなくても
シングルの女性は経済的に大変なことが
多そうです。
すべては賃金格差かもしれません。

扶養主婦も安泰ではないです。
何らかの理由で夫と別れ
経済的に自立しなければいけないことは
珍しくはありません。
やはり主婦にも収入は大事です。

女性にとっては
日本としての目標も大事ですが
まず、ご自身の幸せを考えてみて。
生きていくうえで収入は大事。
老後になって働けなくなっても
年金が多く、蓄えが多ければ安心です。

お金がなくても心が豊かなら
幸せなのかもしれませんが
病気の治療すら憚られるような状態で
心が豊かなままかはわかりません。
きちんと男性と同等の収入を取り
それができても、できない時はなおさら
つみたて投資でお金に働いてもらうことが
必要です。

お問い合わせは 
 電話 090-1404-7204
 ホームページ  http://fpjun.on.omisenomikata.jp/

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